幸せな日なのに、体に異変が…


それぞれ遠くに住んでいる子どもたちが、帰ってくる日がついにやってきました。私は楽しみで仕方ありません。おいしいものを食べさせてあげたいと、家で焼き肉パーティーをすることに。普段よりも良いお肉を買って、ウキウキしながら帰宅しました。
子どもたちが3人とも帰ってきて、家族全員が約3年ぶりにそろいました。久しぶりの再会にみんな喜んで会話も弾み、食も進みます。私はいつもそんなにお肉を食べませんが、この日は家族が集まれたことがうれしくて、いつもよりたくさん食べてしまっていたようです。
夕食を終え、それぞれ就寝。私は片付けを終えて布団へ入ってから、「家族でこうして会えるのは当たり前じゃないなぁ」としみじみ幸せをかみしめていました。
しかし、物思いにふけっていると体に異変が……。おなかがずっといっぱいで苦しいのです。私は「舞い上がって食べ過ぎちゃったなぁ」と軽く捉えて、そのまま眠りにつきました。
ずっとおなかがいっぱいで気持ち悪い状態に
次の日の朝。「あれ……? 本当に食べ過ぎちゃったんだな。少し気持ち悪い」と思うほど、まだおなかがいっぱいの状態。「年だし、胸焼けかな。動いてしばらくすれば消化するでしょ」と思い、あまり気にせず普段通り過ごしていました。
その日は家から1時間ほどの場所へ家族で出かける予定だったので、すぐに支度をして出発しました。ちょっとした観光で街中を歩き、子どもたちや夫は現地のグルメを楽しんでいましたが、私はいまだに満腹感が消えず何も食べる気になれません。
娘が「お母さん、体調悪いの? 大丈夫? 早めに家帰らない?」と心配してくれましたが、せっかく家族で楽しんでいる時間を壊したくなくて「昨日お肉食べ過ぎちゃったみたい」と笑ってごまかしました。しかし、どんなに歩いても時間がたってもまったくおなかが減らないのです。食べた後の満腹感がずっと続いて、どんどん気持ち悪くなってきてしまいました。
ランチの時間になり、予約していたお店へ行ったのですが、私はほとんど手を付けられず……。あまりの様子に異変を感じた家族は「今日はとりあえず帰ろうか」と言って、お昼で切り上げて帰宅。家に帰るとあまりの気持ち悪さから、私は寝込んでしまいました。
その日は安静にしていたのですが、夜も何も食べられません。
「昨日の晩の焼き肉から何も食べてないのに、どうしてこんなにおなかがいっぱいなんだろう……。もしかして何か病気?」
このとき初めて身の危険を感じたのでした。
病院に行ってみると医師から衝撃の言葉が…
翌日は仕事でしたが、自営業なので夫に話して休みをもらい、娘に付き添われて総合病院へ向かいました。消化器系の病気かもしれないと思い、消化器内科を受診しました。
CT検査をすると、先生は「おなかの中が食べ物でいっぱいですね」とひと言。私の頭には「?」がたくさん……。まともに食事をしたのは2日前の焼き肉のときなのに、どうしておなかの中に食べ物がいっぱいなのか不思議で仕方ありませんでした。
先生によると、胃の中の物は消化されたら十二指腸へ流れていくもの。その際に、幽門という少し狭くなった場所を通るのですが、私の場合、何らかの理由でその幽門がかなり狭くなっていたとのこと。狭くなっていた幽門に、十分にかまないまま飲み込まれたお肉がフタをしてしまい、胃の中の消化が止まっていたというのです。
家族と楽しく食べた焼き肉が、自分の胃の中で2日間も残り続けていたなんて驚きました。私は「幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)」と診断され、後日改めて上部消化管内視鏡検査をすることに。場合によっては手術する可能性があると聞き、「ただの食べ過ぎだろう」と思っていた私は衝撃を受けてしまいました。子どもたちはこの日にそれぞれの家へ帰る予定だったので、心配しながら帰って行きました。
上部消化管内視鏡検査をする日まで「なるべく流動食にしてください」と指示を受け、約1週間はおかゆなどを食べて過ごす日々。少しずつ消化はできているようですが、ずっとおなかいっぱいな感じの気持ち悪さと、時々逆流してくる胃酸に苦しめられました。
後日、上部消化管内視鏡検査をすると、消化もできており幽門は広くなっていたとのこと。先生から「意識して消化しやすいものを食べてください。半月後にもう一度上部消化管内視鏡検査をしてみて、手術が必要か検討しましょう」と言われ、私は食生活を見直して、できるだけ消化の良いものを食べるように。
結果、手術はしなくて済みました。先生からは「原因はこれ! と断定できないが、消化機能の低下や、過去の疾患による影響があるのかもしれない。これからも食事に気を付けてくださいね」と言われ、とりあえずはひと安心しました。
まとめ
今回の経験を経て、わが家の食卓には消化の良さを意識したメニューが並ぶようになりました。自分の体調管理のために始めたことでしたが、意外にも義両親や夫から「体がラクになった」と大好評。予期せぬ病気でしたが、家族の健康を見直すきっかけになったのは、怪我の功名だったと感じています。
40代になり過信は禁物だと痛感しました。これからは、どんなささいな異変でも「ただの食べ過ぎ」と自己判断せず、早めに専門医へ相談することを心がけたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
著者:高橋 ゆうみ/30代女性。元保育士のママライター。2歳のイヤイヤ期真っただ中の息子と毎日奮闘中。伝わりやすく執筆できるように頑張っている。
マンガ:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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