静かなヨガ教室でのリラックスタイム
その日は、リラックスを目的としたクラスでした。レッスンの最後には照明を落とし、参加者全員が目を閉じて静かに呼吸を整える時間があります。
教室には波の音のBGMだけが流れ、周囲はとても穏やかな雰囲気に包まれていました。私もゆったりとした気持ちで体勢を変え、腰を軽くひねったその瞬間のことでした。
思いがけず響いてしまった音
そのとき、自分でも驚くほど大きな「ブッ」という音が鳴ってしまったのです。いわゆる「腟なら(ちなら/腟排気音:腟からおならのような音がする現象)」と呼ばれる現象で、自分ではまったくコントロールできないものでした。
ただ、教室はとても静かな空間だったため、その音が思った以上に響いてしまったのです。あまりの恥ずかしさに頭の中が真っ白になり、目を開けることもできず、そのまま固まってしまいました。
インストラクターや参加者の方々は、何事もなかったかのように振る舞ってくれました。しかし、そのさりげないやさしさがかえって恥ずかしく感じられ、レッスンが終わると私は逃げるように教室を後にしました。
後から知った意外な事実
家に帰ってからも、あの瞬間のことが何度も頭に浮かび、「穴があったら入りたい」と思うほど恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。
しかし後から調べてみると、ヨガやストレッチなど体を動かす運動中には、同じような現象が起きることは珍しくないと知りました。それを知ったとき、少しだけ気持ちが軽くなったのを覚えています。
まとめ
この出来事を通して、自分の意思ではどうにもできない体の反応があることを改めて実感しました。当時はとても恥ずかしく感じましたが、後から考えると誰にでも起こり得ることだったのかもしれません。
もし今後、周囲の人に同じようなことが起きたとしても、私もそのときのインストラクターや参加者の方のように、さりげなく受け流せるような余裕を持ちたいと思っています。少し気まずくもあり、同時に人のやさしさを感じた忘れられない体験です。
医師による解説:その音は「体の自然な反応」です
突然音が鳴ると驚いてしまいますが、実は多くのケースで生理的な現象とされています。原因と注意すべきポイントを医師が解説します。
音の正体は「空気」であり、おならとは別物
頭の位置が心臓や腰よりも低くなる状態(逆転のポーズ)や、体を深くひねる動作によって腟内に空気が入り込み、体勢を変える際に押し出されて鳴るのが「腟排気音(ちはいきおん)」です。腸内ガスが原因の「おなら」とは発生源も成分もまったく異なるため、生理的な現象として捉えてください。
「骨盤底筋」の緩みが関係していることも
腟の入り口を締める骨盤底筋が、出産や加齢、あるいは日々の姿勢によって緩んでいると、空気が入りやすくなります。ヨガ中に出やすいのは、筋肉がリラックスして緩んだ証拠でもありますが、気になる場合は骨盤底筋トレーニング(腟を締める運動)を継続することで、改善が期待できます。
注意が必要なケース
基本的には心配ありませんが、以下の症状を伴う場合は、別の疾患(腟炎や直腸腟瘻など)の可能性も否定できません。念のため婦人科を受診してください。
・音とともに不快なにおいがする
・おりものの異常や、かゆみがある
・運動中以外でも、常に空気が漏れる感覚がある
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
著者:佐藤華/20代女性・会社員
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
関連記事:「なんで皆こっちを見ているの…?」赤信号で視線集中に気付いたときの絶望感【体験談】
関連記事:「自分が先頭。他の人は後ろ」と仕切るジムの会員に新人会員が放ったひと言とは
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!