息子からの思いがけないお願い
ある日、海外赴任中の息子からメッセージが届きました。
「母さん、しばらくA美の様子を気にかけてもらえないかな」
突然のお願いに、私は驚きました。理由を聞いても、「今はまだ詳しく言えないけど、少し気になることがあって……」と濁すばかりではっきりとは話しません。
私は思わず、「A美さんのことを何か疑っているの?」と聞き返しました。
A美はとても気さくで、私にもよくしてくれる人です。にわかには信じられませんでしたが、息子の切迫した様子に、私は気にかけてみることにしました。
数週間後、駅前で見た光景
それから数週間。A美とはこれまで通り連絡を取り合い、時々食事にも行っていました。
ところがある日、駅前で偶然、彼女が見知らぬ男性と一緒にいるところを見かけたのです。しかも、その相手には見覚えがありました。息子の職場の同僚として、一度紹介されたことがある男性でした。
親しげに話しながら肩を並べて歩く2人の様子に、ただの仕事仲間とは違う空気を感じました。
その日のうちに息子へ連絡すると、返ってきたのは「やっぱりそうか……」という意外な言葉。どうやら息子も、以前から何か違和感を抱いていたようでした。
嫁が抱えていた本音
翌日、息子にも確認した上で、私はA美に連絡を取りました。責めるつもりではなく、まずは事情を聞きたかったのです。すると彼女は、しばらく沈黙した後、ぽつりと本音を話してくれました。
「夫が海外へ行ってから、1人でいる時間が長くて、気持ちが不安定になってしまって……」
その男性には、仕事や生活の悩みを相談しているうちに距離が近付いてしまったのだそうです。
正直、私は大きなショックを受けました。けれど、それ以上に、夫婦の間で十分に気持ちを共有できていなかったのかもしれないと感じました。
最後に出した結論
その後、息子は一時帰国し、2人でしっかり話し合いをしたそうです。結果として、夫婦関係の修復は難しいという結論に至り、離婚することになりました。
私としては複雑な気持ちもありましたが、感情的に責め合うのではなく、お互いに納得した形で結論を出せたことはよかったのかもしれません。
今、息子は海外で仕事に打ち込んでいます。私は親として、これからも息子の人生を静かに見守っていきたいと思っています。
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離れて暮らす時間が長くなると、夫婦の間にすれ違いが生まれてしまうこともありますよね。今回のように、違和感を放置せず、しっかり話し合いの場を持てたことは大切だったのかもしれません。つらい決断ではあっても、前を向くための一歩になったのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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