わが子の発達が気になり、悩んでいた私
夫は「そのうちできるようになるよ」と楽観的でしたが、私はどうしても心配でたまりませんでした。
息子が1歳半のころ、保育園でほかの子どもたちが「バイバイ」や「どうぞ」と言えるようになっている中、息子はまだ「パパ」「ママ」程度の言葉しか出ておらず、小さなことかもしれませんがモヤモヤしていました。
そんなある日、お迎えに行くと、年長さんの子が「さっき“ちょうだい”って言いながらボールを指差してたよ!」と笑顔で教えてくれたのです。そのひと言で、私は“できないこと”ばかりに目を向けていたことに気づかされました。気づかせてくれたのは、子どもたちのやさしさと、息子自身の小さな頑張り。
その後、息子は少しずつ言葉が増え、今では自分の気持ちを言葉や表情で表せるようになってきました。あのときの気づきがなければ、今の成長にも気づけなかったかもしれません。子どもはみんな、それぞれのペースで育っていく——そのことを心から実感し、私自身も少し肩の力を抜いて子育てができるようになりました。
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子どもの成長には個人差があるとわかっていても、周囲の子や育児書と比べて不安になってしまうことはありますよね。そんなときほど、“まだできないこと”ではなく、わが子が今見せてくれている小さな成長に目を向けることが大切なのかもしれません。子ども自身のペースを信じて見守る姿勢を忘れずにいたいですね。
著者:斎藤香奈/30代 女性・会社員。2歳の息子を育てるママ。趣味はドラマ鑑賞。
イラスト:あやこさん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)