そんなある日、体育の授業で4人組のグループを作ることに。ゆめくんは、すでに4人揃っているカイトくんたちのグループに、無理やり割り込もうと大騒ぎします。騒ぎを聞きつけた先生に事情を話しますが、トラブルを避けたい先生は、なんと元いた友だちを追い出してゆめくんを4人組にねじ込んでしまうのでした。
思い通りにグループに入れたにもかかわらず、ゆめくんは帰宅するなり「グループに入れてもらえなかった! 意地悪された!」とお母さんに訴えます。そんなわが子の言葉を信じ込み、お母さんは「ゆめくん可哀想。ゆめくんは悪くない、ママが注意してあげるからね」と全肯定するのでした。一方、その頃カイトくんのおうちでは……。
「自分で言うからいい」頼もしい息子の後ろ姿











「最悪!まじありえねー!」と、帰宅するなり怒りを爆発させるカイトくん。体育でゆめくんが無理やりグループに割り込み、先生の指示で友達のダイキくんが追い出されたとお母さんに伝えます。「おかしいでしょ!」と憤慨するお母さんに、カイトくんは「先生はゆめくんの味方。俺らばかり怒られてむかつく」と不満を漏らしました。
お母さんが「先生に言おうか?」と提案するも、カイトくんは「面倒だし、嫌なら自分で言うからいい」と冷静な対応です。カイトくんの言葉を信じ、見守ることにしたお母さんでしたが、心の中では「なぜゆめくんは、これほどカイトに執着するのだろう?」と拭いきれない不安を抱くのでした。
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理不尽な状況に直面したとき、親としてはつい「先生に言おうか?」と先回りして介入したくなるものです。しかし、カイトくんのお母さんは、カイトくんの「自分で言うから」という言葉を尊重し、ぐっと堪えて見守る選択をしました。
親がすべてを解決してしまうのは簡単ですが、それでは子どもが自分でトラブルを乗り越える力は育たないかもしれません。「いざというときは助ける」というセーフティネットを張りつつ、子どもの自己解決能力を信じる。そんな、あえて手を出さずに「見守る勇気」も大切にしたいですね。
神谷もちさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
神谷もち
