夫に浮気を問い詰めた結果
きっかけは些細なことでした。以前はリビングに置きっぱなしだった夫のスマートフォンを、最近は肌身離さず持ち歩くようになっていたのです。お風呂場にまで持ち込む様子を見た時、さすがに何かおかしいと感じました。夜中にこっそり画面を確認している気配もあって、眠りの浅い私はその度に目を覚ましていたのです。
考えすぎだと自分に言い聞かせてみても、どうしても気になってしまったのです。
ある晩、仕事から帰ってきた夫が、そのままソファでうたた寝をしてしまったことがありました。手元にはスマートフォンが置かれたまま。画面は、直前まで操作していたのか、ロックがかかっていない状態でした。
見るかどうか、しばらく迷いました。けれど、このまま見て見ぬふりを続ける方がつらくなるような気がして、そっと手に取ってしまったのです。そこに残されていたのは、見知らぬ女性との親密なやり取り。
しかも、夫から送られたメッセージには「妻と早く離婚して一緒になりたい」とはっきり書かれていました。
文字を見た瞬間、頭の中が真っ白になりました。何度読み返しても、これが現実だと受け入れるのに時間がかかったのを覚えています。とにかく証拠を残さなければと思い、自分のスマートフォンで画面を撮影しました。
手が震えて、何枚も撮り直したのを覚えています。夫が寝返りを打つ気配にひやりとしながら、スマートフォンを元の位置に戻しました。
翌日、証拠を手元に残した上で、震える思いで夫に問い詰めました。てっきり謝るものと思っていたのですが、返ってきたのは予想もしない言葉です。
「お前が妊娠してから家の中が暗い。もう愛していないから別れてくれ」
こちらが悪いかのような言い方に、怒りよりも先に、ただただ呆然としてしまいました。それでも、おなかの中には赤ちゃんがいます。ここで取り乱しても何も解決しない。自分にそう言い聞かせて、できるだけ冷静に振る舞うようにしました。
すぐに動いたのは、弁護士への相談です。SNSの履歴、夫の行動記録、ホテルの利用履歴など、不貞の証拠になるものを一つひとつ整理しました。感情的になりそうな夜ほど、手を動かすことで気持ちを保っていたように思います。
ある程度の証拠が揃った段階で、私の両親と義両親にも同席してもらう場を設けました。身内の前で全ての事実を提示すると、言い逃れのできない状況に、夫はようやく自分の過ちを認めたのです。最終的に彼が家を出る形で話がまとまり、弁護士を通じて慰謝料と養育費について合意し、協議離婚が成立しました。
あの夜、スマートフォンを覗いた時は、自分の人生が終わってしまったような気持ちでした。けれど今振り返ってみると、感情に飲み込まれずに動けた自分を、少しだけ誇らしく思います。たくさん泣きましたが、その上で「この子と自分の生活を守る」という一点だけは見失わずにいられました。
今はまだ、子どもと2人で暮らしています。不安がないと言えば嘘になりますが、あの時きちんと証拠を揃えて、自分の権利を守れたこと。それが、これから先を生きていく上での静かな支えになっています。
著者:早野亜紗/20代女性/ 3歳の娘がいるシングルマザー。会社員
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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