余興でまさかの「アンコール!」
結婚式の準備を進める中で、ふと私の会社の後輩の言葉を思い出しました。彼女は、とても歌が上手でした。ただ人前で披露する機会はなく、「いつか大勢の前で歌ってみたいんです」と、控えめに話していたのです。
せっかくなら、余興で彼女に歌ってもらいたいなと思って相談してみると、彼女は驚きながらも快く引き受けてくれました。
披露宴の中盤、彼女が歌い始めると会場の空気が一変。澄んだ歌声に、ゲストも思わず聞き入りました。
曲が終わり、大きな拍手が会場を包んだ瞬間――。
「アンコール!」
新郎の友人席から、ひときわ大きな声が響いたのです。
会場中が「アンコール!」の大合唱
一瞬ざわついた会場でしたが、周囲も盛り上がり「アンコール! アンコール!」と手拍子が広がっていきました。
予定外の展開に戸惑いながらも、司会者の方が「では特別にもう1曲いかがでしょうか?」とフォローし、後輩は驚きつつも再びマイクを握り、2曲目を披露してくれました。
無事に歌いきり、大きな拍手で余興は終了。これでひと安心、と思っていたのですが、アンコールの流れはここで終わりませんでした。
ファーストバイトでまさかの展開に!
その後のファーストバイトでした。
実は当時、私はつわりの症状があり、ケーキの甘いにおいが少しつらい状態。夫に食べさせる分も、かなり小さめによそいました。
すると、「小さい!」という声が、またもや新郎の友人席から響きました。会場が笑いに包まれる中、なんとか無事に食べさせ合い、「これで終わった……」とホッとしたそのときです。
またしても、あの声が響きました。
「アンコール!」
再び手拍子が起こり、会場はまたもやアンコールムードに。
司会者の方も笑いながら、「では特別にもう一度」と声をかけ、まさかの「2回目のファーストバイト」が始まりました。正直、これ以上ケーキは食べられなかったものの、場の雰囲気を壊すわけにもいかず、小さくもうひと口。まさかの展開に、思わず苦笑いしてしまいました。
こうして私たちの結婚式は、アンコールに振り回される、なんとも慌ただしい1日になったのです。しかし後日、写真を見返してみると、どの瞬間もみんなが笑っていて……。振り返ってみると、「いい式だったな」と感じています。
後輩も「人生で一番たくさんの人の前で歌えた」と喜んでくれて、お願いしてよかったと心から思えました。予想外のこともありましたが、それ以上に心に残る結婚式となりました。
著者:伊東理恵子/30代女性・2018年生まれ、2025年生まれの姉妹と夫との4人暮らし。育休や仕事復帰を経て、10年以上商社の営業事務に従事。子育てジャンルの記事をはじめ、美容にも関心が高く、美容記事も執筆中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※AI生成画像を使用しています
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