嫁と認めない義母の冷たい態度
私は義父の三回忌に出席することになりました。
ところが、義母は以前から私に対して厳しい態度を取り続けていました。準備の話をしていたときも、「あなたも来るつもりなの? 別に無理して来なくてもいいのよ」と、あからさまに歓迎していない様子。
私は幼いころ施設で育ち、親族との縁も薄い環境で生きてきました。義母はそのことを知ってから、何かにつけて私を見下すようになったのです。
「どうやってうちの息子と結婚したの?」
「うまく取り入ったんじゃないの?」
そんな言葉を向けられても、私は夫に心配をかけたくなくて、ずっと我慢してきました。
一方で、義妹のA子さんは海外で暮らしており、義母はその生活ぶりを誇らしげに語っていました。私は比べられているようで、肩身の狭い思いをしていたのです。
三回忌の席で義妹が突然…
それでも、生前やさしくしてくれた義父に手を合わせたくて、私は三回忌へ向かいました。法要が終わり、親族で食事をしていたときのことです。
料理が置かれた瞬間、義妹のA子さんが無言で私の目の前の器に手を伸ばし、半ば取り上げるようにして下げてしまいました。
A子さんは低い声で、「これは食べないで」とだけ言いました。そのひと言と突然の行動に、その場は一気に静まり返りました。
私は何が起きたのかわからず、言葉を失いました。義母は思わず、「何してるの!」と声を荒らげました。けれど周囲の視線に気付いたのか、すぐに表情を取り繕い、
「ほ、ほらね。娘だって、あなたを家族だなんて思っていないのよ」
と言い放ったのです。私は深く傷つき、その場にいることがつらくなりました。夫も異変を察し、私たちは食事を切り上げて帰宅しました。
義妹が明かした本当の理由
帰宅後、私は思い切ってA子さんへ「どうしてあんなことをしたの?」と連絡しました。
すると返ってきたのは、予想外の言葉でした。
「驚かせてごめんなさい。でも、母があなたの料理にだけ、何かしているように見えて……」
「何度もあなたの料理のほうを気にしていて、おかしいと思ったの。でも、あの場で騒ぎにしたくなくて、ああ言うしかなかったの」
私は言葉を失いました。義妹は、私を困らせるためではなく、守るために動いてくれていたのです。私は初めて、義妹が敵ではなく、むしろ私を気にかけてくれていたことを知ったのです。
その話を聞いた夫も、「今までつらい思いをさせてごめん。以前から母さんの言い方に違和感はあったけれど、ここまでとは思っていなかった。これ以上、あんな言動は見過ごせない」と、はっきり言ってくれました。
我慢の先に見つけた新しい味方
その後、私たち夫婦は義母と必要以上に関わらず、距離を取ることにしました。義母は納得していない様子でしたが、A子さんも間に入り、「これ以上、人を傷つける言い方はやめて」と伝えてくれたそうです。
数日後、A子さん夫婦は海外へ戻りましたが、それ以来、私たちは連絡を取り合うようになりました。家族との縁が薄かった私にとって、夫だけでなく、こうして味方になってくれる存在がいることは大きな支えです。来年には、夫と2人でA子さん夫婦を訪ねる予定も立てています。
つらい出来事ではありましたが、あの日をきっかけに、本当の意味で味方になってくれる人とのつながりが生まれたのかもしれません。
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義家族との関係に悩んでいても、配偶者に心配をかけたくなくて我慢してしまう人は少なくありません。今回のように、ひとりで抱え込まず、味方になってくれる人とつながれたことは大きかったのではないでしょうか。家族だからこそ、互いを思いやる距離感も大切だと感じさせられるエピソードでした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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