次々と土地候補を反対する義母
アパート暮らしだった私たちは、結婚をきっかけに家を建てることになりました。まず始めたのは土地探しです。「会社から近い場所がいい」という夫の希望に沿って、職場の周辺で探すことにしました。
候補の土地については、義両親にも相談しながら進めていました。そしてようやく「ここにしよう」と決めかけた時のことです。義母から思いがけない言葉が出てきました。「一度、占い師さんに見てもらった方がいいわよ。あの土地はあまり良くないから」と、かなり強い調子で反対されたのです。
それまで占いの話なんて一度も出ていなかったのに、突然の提案に驚いてしまいました。義両親がそこまで言うのなら、と私たちは最初に決めかけていた土地を諦めることにしました。
気を取り直して、次の土地を探し始めました。新しい候補が見つかり、「ここなら」と思って義両親に伝えたところ、またしても「占い師さんに見てもらってから」という流れになりました。そして結果は、前回と同じ。「この土地も良くないから」と猛反対されてしまったのです。
そんなやり取りが続いたある日、義両親から「うちの近くに空いている土地があるのよ」と切り出されました。そして「そこは占いで見てもらったけれど、とても良い土地だった」と言うのです。結局、私たちはその土地を選び、義両親のすぐ近くに住むことになりました。
家が建って落ち着いたころ、夫から思いがけない事実を聞かされました。夫が一人で実家に顔を出した際、義両親がポロリと本音をこぼしたと言うのです。「実はね、最初から近くに住んでほしかったの。占いはただの口実だったのよ」と。つまり、どうしても自分たちのそばに家を建てさせるための、義両親の作戦だったのです。
真実を知ったときは呆れてしまいました。正直なところ、「あのまま自分たちの希望を通して、最初の土地に家を建てていたら、あれこれ詮索されずに済んだのかな」と思うときもあります。自分たちの選択を貫けなかったことへの、小さな心残りのような気持ちです。
ただ、義両親の近くに暮らしている今、良かったと感じる面もあります。何かあったときにすぐ駆けつけられる距離にいること。これは想像していた以上に心強く、子育てをしていく中でありがたいと感じる場面も増えてきました。
理想通りの形ではなかったかもしれませんが、これはこれで、わが家にとっての答えだったのかもしれません。
著者:松井ゆり/2児の母。パート勤務。趣味は映画鑑賞、読書、おいしいものを食べること
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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