仕事の付き合いなら仕方ないと思おうとしましたが、あまりにも頻度が高く、使うお金も増えていきました。私は「遅くなる日は事前に連絡をしてほしい」と約束してもらいました。
毎晩続く「後輩指導」
数日後、私は仕事で夫の勤める会社の近くを訪れる機会がありました。以前から少し気になっていたこともあり、帰り際に会社の駐車場付近を通ってみることにしたのです。
すると、見覚えのある姿が目に入りました。
夫が、女性社員と思われる相手と車内で親密な様子で過ごしていたのです。明らかに仕事中の雰囲気ではありませんでした。私はそっと動画と写真を撮り、記録を残しました。
その日の夜、夫からメッセージが届きました。
「今日も後輩の指導で遅くなる」
私はスマートフォンの画面を見つめたまま、しばらく動けませんでした。疑いたくなかったことが、現実として突きつけられた瞬間でした。
すぐに夫を問い詰めたい気持ちもありましたが、感情的になって言い逃れされるのだけは避けたかったため、私は落ち着いて状況を整理することにしました。その後、夫の帰宅時間や連絡内容を記録し、少しずつ事実関係をまとめていきました。
すると、夫のクレジットカードの利用明細に、あるホテルでの支払いが複数回あることに気づいたのです。その日時は夫の帰りが遅かった日と一致していました。誤解ではなく、確実に浮気していると確信しました。
親族の前で、私は事実を伝えた
私はまず、自分の両親にこれまでの経緯を相談しました。夫の帰宅が遅くなっていたこと、説明に不自然な点があったことなどを記録とあわせて正直に伝えたのです。
両親は驚きながらも私の気持ちを受け止め、「感情的に二人だけで話しても、うまくごまかされるかもしれない。一度きちんと話し合う場を作ったほうがいい」と言ってくれました。
また、義両親は以前から何かと夫の肩を持つことが多く、私一人の話では真剣に受け止めてもらえないかもしれないと考え、私の両親にも同席してもらったうえで、双方の親が揃う形で話し合いの場を設けることにしたのです。
ちょうど夫の誕生日が近かったこともあり、私は夫に「今度の週末、せっかくだから両家で食事でもしよう」と提案しました。夫も特に疑う様子はなく、了承しました。
義両親には夫の誕生日の食事会をすると伝え、来てもらうことに。
そして週末、わが家で食事を済ませたあと、私は話を切り出しました。
私は「実は……夫が浮気をしています」とストレートに伝えました。
すると夫は一瞬固まり、「何のことだよ、それ」と目をそらしながら言いました。続けて、「ただ後輩の相談に乗っていただけだし、やましいことなんて何もない」と早口で否定しました。
義両親はすぐに、「何かの勘違いだ!」「そんなことをするはずがない」と言い夫を庇いました。義母は感情的になり、「そんな言い方をするなんてひどい」と声を荒らげました。
そこで私は、浮気相手の女性との証拠写真や記録していた内容を見せました。その場にいた全員が言葉を失い、夫も青ざめていました。私は「もう夫婦として生活を続けることはできません」と伝えました。
その後
話し合いのあと、私はまとめておいた荷物を実家に運び出し、家を出ました。夫は「やり直したい」「本当に反省している」と何度も連絡してきましたが、私は嘘を重ねていた人の言葉を、今さら信じることはできませんでした。
最終的に私は、離婚を選びました。
後から耳にした話では、夫は勤務時間中に後輩女性とホテルへ出入りしていたことなど、職場での不適切な行動が会社にも知られることとなり、社内での信用を大きく失ったそうです。
一方で私は、落ち着いた毎日を取り戻し、仕事にも前向きに向き合えるようになりました。つらい経験ではありましたが、自分をごまかしたまま結婚生活を続けなくて本当によかったと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。