妊活のために退職を決意。すると義母は…
私は、妊活に集中するため、来月で退職することを伝えました。もともと今の職場の人間関係に悩んでおり、このまま働き続けるのは難しいと感じていたのです。
退職の話のあと、義母の関心はすぐに妊活へ移りました。ようやく本気で妊娠に向き合ってくれたのね、と言わんばかりに、「早く孫の顔を見せて」「次男の嫁に先を越される前に産みなさい」と急かしてきたのです。
私は、「弟さん夫婦に子どもができたら、子育ての相談ができていいですよね」と穏やかに返しました。けれど義母は、「長男の嫁が先に産まないと恥をかくのは長男なのよ」と語気を強めました。私には到底理解できない理屈でしたが、その場では曖昧にうなずくしかありませんでした。
義母から突然の追い出し宣告。ところが私は
それから数カ月がたっても、義母の態度は変わりませんでした。「仕事を辞めないと妊娠もできないなんて難儀な体ね」と嫌味を言われ……。
さらに、家事のことでも次男の嫁と比較され続けました。料理がじょうず、素直でかわいい、口答えしない――義母にとって理想の嫁は、いつだって次男の嫁だったのです。
それから3日後のこと。帰宅した私を待っていたのは、玄関にまとめられた自分の私物でした。驚いて義母に尋ねると、返ってきたのは信じられない言葉でした。私を追い出すつもりだと言うのです。しかも、「子どもができないなら出ていけ」「跡継ぎは次男の嫁に産んでもらうから」とまで言い放ちました。
けれど、その瞬間の私の気持ちは、義母の想像とはまったく逆でした。ショックや悔しさよりも先に、ようやくこの人から離れられる、という解放感が込み上げてきたのです。思わず喜んでしまった私を見て、義母のほうが戸惑っていました。
「夫は置いていけ」義母の身勝手な要求にあ然
義母は、出ていくのは私ひとりで、夫は置いていけと言いました。けれど、夫がそんな話を受け入れるはずがありません。夫婦である以上、私だけを追い出すなんてあり得ないことです。それでも義母は、「長男にはもっといい嫁を見つけてあげる」「次男の嫁みたいな素直な子がいい」と言い張りました。
さらに驚いたのは、義母が次男夫婦と同居するつもりでいたことでした。次男の嫁も、その話に賛成していると思い込んでいたのです。
けれど、その直後に私が次男のお嫁さんに確認すると、彼女は明らかに動揺していました。どうやら、義母の話に同意していたわけではなく、ただ波風を立てないようニコニコ頷いていただけだったのです。
「え…」義母が知らなかった“次男夫婦の本音”
義母が以前、私に言った言葉が頭をよぎりました。「女は笑ってごまかすくらいがかわいい」――まさに次男のお嫁さんは、そのやり方で義母に合わせていただけだったのです。
義母は次男が“大手勤務”だから自分を養えると思い込んでいたようですが、実際は義母の勘違いで、次男夫婦にそんな余裕はありませんでした。お嫁さんも体が弱く、短時間のパートしかできないそうです。
その後、義母は次男夫婦との関係も壊してしまいました。「子どもはまだ?」「いつごろ予定しているの?」といった無神経な発言を連発したことで、次男から絶縁を言い渡されたのです。
すべてを失った義母。私たち夫婦が選んだ道は
私にも「戻ってきてほしい」とすがってきましたが、もちろん断りました。散々、使えない嫁、外れ嫁と罵っておきながら、都合が悪くなったら手のひらを返す。そんな義母を許す理由はどこにもありません。私は最後に、今回の結果はすべて義母自身が招いたものだと伝えました。
その後、義母はひとりで暮らしているそうです。次男夫婦とは疎遠になり、夫ももう母親とは思えないと言っています。一方の私は、夫と新しい生活を始め、やがて妊娠し、男の子を出産しました。初めての育児は大変ですが、夫婦で協力しながら穏やかに過ごしています。
◇ ◇ ◇
妊活や家族のあり方は、本来とてもデリケートで個人の意思が尊重されるべきものですよね。今回のケースのように、思いやりを欠いた言葉や行動は、やがて信頼関係の崩壊につながることも少なくありません。家族だからこそ遠慮なく言っていいのではなく、家族だからこそ相手の立場や気持ちに寄り添う姿勢が大切なのかもしれませんね。
【取材時期:2026年4月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています
※一部にAI生成画像を使用しています