前の人をまねするしかなかった
それまでお焼香の作法をきちんと教わる機会はほとんどなく、知識も曖昧なまま葬儀に参列していました。周囲を見ても、堂々とした様子の人は少なく、みんなが前の人の所作を静かにまねているようでした。私も流れを乱さないように、ただ同じ動きを繰り返しました。
お坊さんのひと言で凍りついた空気
すべてが終わった後、お坊さんが「誰ひとり正しいお焼香ができませんでしたね」と口にしました。どうやら、最初の人の作法が誤っていて、それを後の人たちが次々とまねした結果、全員が同じ間違いをしてしまったようでした。誰も間違えたつもりがなかった分、その事実が静かに突きつけられた気がしました。その空間に、なんとも言えない緊張が漂ったのを覚えています。
まとめ
正しい作法を知ることは大切ですが、その場で精一杯、故人を思って手を合わせた気持ちを受け取ってもらえなかったように感じ、少し残念でした。これからは正しい作法を知った上で、気持ちを込めて手を合わせられるようにしたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:朱雀真珠/50代女性・無職
イラスト:ふるみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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