

夫の顔から目が離せない
夫とは、サッカー観戦で知り合いました。夫は友人に連れられてきたグループの中にいたのですが、顔を見て目が合った瞬間、私は10秒以上も目が離せなくなってしまったのです。
私が20年以上ずっと理想にしてきた「童顔」「垂れ目」「顔にほくろがある」という3つの要素が、すべてそろっていたからです。なかでも、くりくりとした大きな目が印象的で、まさに理想をそのまま形にしたような顔立ちでした。
私があまりにも夫の顔を見つめていたため、友人からは「もしかして知り合い?」「苦手なタイプ? 大丈夫?」と言われたほどでした。「むしろ逆で、あまりにもタイプすぎる」と打ち明けると、気を利かせた友人たちが、私たちを買い出し担当にして、2人きりになる時間を作ってくれました。
初対面でプロポーズ!?
買い出し中は、彼女はいるのか、どこに住んでいるのか、どんな仕事をしているのか、連絡先を聞いてもいいのかなど、彼に聞きたいことが次々と頭に浮かびました。けれど、口をはさむ間もないほど、おしゃべり好きな彼がずっと楽しそうに話していて、私はそのマシンガントークを聞き続けていました。
そんな中、夫がふと「僕の顔、めっちゃ見てきますね」と声をかけてきたのです。冗談だとわかっていたものの、思わず動揺してしまった私は、「あまりにも顔がタイプすぎて、1秒も目を離したくないなって。結婚したいくらい好きな顔なんです!」と、心の声をありのまま伝えてしまったのです。私たちの前に並んでいたほかのお客さんが、ギョッとした顔で振り返ってきたのを覚えています。
そのあとも、本当はずっと夫の顔を見ていたかったのですが、自分で口にした言葉が恥ずかしすぎて、私はその場でうつむいてしまいました。そのため、当時の夫がどんな表情をしていたのかはわかりません。ただ、結婚後にそのときの話題になった際、夫は「本当にうれしかったよ。にやけないようにするのに必死だった」と、照れながら教えてくれました。
意地と執念で繋いだ縁
このチャンスを逃したら、一生後悔するかもしれない。そう思った私は、夫と連絡先を交換しただけでなく、SNSでもつながり、友人たちにもさりげなく協力をお願いしました。
それからは毎日のように連絡を取り合うようになり、彼女がいないことや、大阪に住んでいること、生粋のサッカーサポーターであることなどを少しずつ知っていきました。
そして、出会ってから1カ月も経たないうちに、仲間同士で再びサッカーを観に行く機会があり、夫と再会したのです。最初の数回は友人も交えて会っていましたが、その後は2人で出かけるように。
そんなある日、夫から「開幕戦を観に2人で遠征しませんか」と誘われました。私はすぐに「行きたいです」と返事をしました。開幕戦でも、「僕の顔より試合を見なさい!」と笑いながらつっこまれつつ、楽しい時間を過ごしました。
その後は自然に関係が深まり、出会ってから数カ月で同棲を始め、同棲開始から1年後に結婚しました。あの日、買い出しの最中に勢いのままプロポーズしてから、ちょうど2年後のことでした。
友人や家族から「理想通りの彼と結婚できてよかったね」と言われるほど、夫は今でも私にとって特別な存在です。夫と出会ってからは、連絡を心待ちにしたり、次に会える日を指折り数えたりと、恋愛でここまで夢中になったのは初めてでした。
飛行機に乗らなければ会えない距離から始まったご縁でしたが、今では自宅の玄関を開けると、どタイプの夫が「おかえり」と迎えてくれて、これ以上ないほどに幸せな毎日を過ごしています。
著者:今西梨沙/30代女性・2023年、2024年に男児を出産。薬剤師資格保有。専門知識を生かして、健康や美容に関する記事を執筆している。サッカー観戦と料理が趣味。
作画:霜月いく
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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