

夫が笑うと風が吹く!?
夫は若いころから声が大きく、会話をしているだけでも周囲が振り向くほどの声量の持ち主です。その勢いは笑ったときにも発揮され、同時に放たれる鼻息は、もはや風と呼んでもいいレベル。真正面にいると、ふわっと風が当たるほどです。
最初のうちは「元気な人だな」とほほえましく感じていました。けれど、一緒に食事をする機会が増えるにつれ、その影響の大きさに気づき始めたのです。どうやら夫の笑いには、近くにある軽い物体を巻き込んでしまう力があるようでした。
食卓で起こる鼻息の被害
代表的なエピソードは、家族4人でお好み焼きを食べていたときのことです。テレビのバラエティー番組を見ながら食事していたとき、芸人さんのやりとりに夫が思わず吹き出しました。
その瞬間、ぶわっと風が食卓を横切り、お好み焼きに乗っていた青のりとかつお節が一斉に舞い上がったのです。
見事なまでにトッピングが消えてしまったお好み焼きを前に、私も子どもたちも思わず言葉を失いました。夫は「ごめん」と言いながらも笑いが止まらず、その様子を見た私たちまで笑ってしまい、さらに青のりとかつお節を吹き飛ばしてしまう始末。まさに悪循環でした。
こうした出来事は一度だけではありません。外食先でも、割り箸の袋が飛んだり、お手拭きのビニールがひらひら動いたりと、軽いものはことごとく影響を受けます。夫が笑うたびに、食卓まわりにちょっとした騒ぎが起きるのです。
旅先で起きた大ハプニング
中でも忘れられないのが、家族旅行での出来事です。夕食の席で、仲居さんが一人ひとりに丁寧にお品書きを配ってくれました。大きめで少し厚みがあり、上品な風合いのお品書きでした。
食事をしながら会話が弾み、夫がいつものように笑った、そのときでした。ふわりとお品書きが浮き上がり、まるで意思を持っているかのように宙を舞いました。そして、向かいに座っていた私のお椀の中へ、見事に着地したのです。
何が起きたのかわからず、その場は一瞬静まり返りました。様子を見ていた仲居さんも、「どうしてお品書きがひとりで浮いたのだろう」というような表情で戸惑っていました。夫の鼻息で飛んだとはさすがに説明しづらく、結局、申し訳なく思いながら新しいお品書きを用意していただくことになりました。
当の本人である夫は、顔を真っ赤にしてうつむき、しばらく何も言えない様子でした。普段は豪快に笑う人が、あそこまでしおらしくなるのも珍しく、少し気の毒に思いつつも、私にとっては忘れられない出来事になりました。
家族の中で起きる小さなトラブルは、そのときは困ってしまっても、時間が経つと不思議と笑い話になることもあります。夫の鼻息によるトラブルに困るときもありますが、家族にいつも笑いを与えてくれる夫に、少し感謝もしています。これからも思わぬ被害には気をつけつつ、わが家らしい出来事として笑って受け止めていけたらいいなと感じています。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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