義母をサポートするため頻繁に帰省
息子の出産後、義母からは「月に1度は孫の顔を見せてほしい」と要望されていましたが、育児の大変さから当初はお断りしていました。しかし、それから2年ほど経ったある日、義母が足を負傷。その手助けも兼ねて、帰省の頻度を増やすことになったのです。
片道2時間をかけて車で向かうのは体力的にも厳しく、さらにイヤイヤ期真っ盛りの息子の相手で、私は毎回ヘトヘトでした。それなのに、夫は義実家に到着するなりソファでのんびりするだけ。私ひとりだけが息子の世話と家事に追われ、その上、義母のサポートまで重なり、心身ともに疲れ果てていました。
そんな日々が続く中、私の第2子妊娠が判明しました。つわりもひどく、身重の体で頻繁に帰省を繰り返すのはおなかの赤ちゃんにも負担がかかると考え、回数を減らしたいと夫に相談したのです。
すると夫は、「お前が行かなきゃ、誰が母さんのサポートをするんだよ。お前の両親は元気なんだから、こっちの面倒くらい見ろよ」と怒り出しました。
「賃貸=貧乏」と見下す夫と義母の本音
さらに話は私の実家のことにまで及び、「お前の実家は賃貸で狭いから、俺が行っても休めないんだよ。母さんも、『賃貸暮らしで私たち夫婦に金銭的援助ができないのなら、せめてこっちの面倒を見るべきだ』と言ってたぞ」と言い放ったのです。あまりに身勝手な言い草に、私は言葉を失い、何も言い返すことができませんでした。
実家が持ち家ではない私に対し、夫と義母は陰で「貧乏」だと差別していたのです。転勤族ゆえに賃貸住まいという理由があるにもかかわらず、「賃貸=貧乏」という偏った偏見を持つ二人に強いショックを受けました。
夫は私をかばうどころか、義母の言いなりになり、身重の私に面倒事を押し付ける――その思いやりのなさに、心底がっかりしたのです。
その後、私は過度なストレスから体調を崩してしまいました。結果として義実家へ行くことができなくなると、夫からは「使えねぇなぁ」と罵倒される始末。「実家が貧乏なんだから、せめて夫や義実家の役に立つべきだ」と考えていた夫とは、最終的に離婚に至りました。
現在、元夫や義家族と連絡を取ることはありませんが、世の中には「実家が持ち家かどうか」で人を差別する人間がいるのだと学びました。元夫は、面倒を押し付ける相手がいなくなったため、今はひとりで苦労しているようです。私は子どもたちに、お金や持ち物といった外側の条件ではなく、その人の「人柄」をしっかり見て、相手を大切にするように伝えています。
著者:利本ゆみか/40代女性。2012年生まれの息子、2016年生まれの娘のシングルマザー。営業事務、受付の後に学童指導員として7年勤務。2人目の出産のため退職し、現在は書店にてパート勤務。食物アレルギー持ち&発達グレーの息子と、かんしゃく持ちの娘の育児に奮闘中。ラグジュアリーなホテルに泊まるのが夢。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)