服についたミートソースの落とし方教えてくれたのは『せんたく便』吉原保さん

宅配クリーニング「せんたく便(ヨシハラシステムズ)」は、衣類を自宅やコンビニから出せる全国対応のクリーニングサービスです。
衣類の最速パックをはじめ、保管、ふとん、くつ、ぬいぐるみなど幅広いメニューを展開。自社工場でのクリーニングや無料しみ抜き、往復送料無料など、忙しい人でも利用しやすいサービスが特徴です。
ミートソースのような食べこぼし汚れは、家庭での対処次第で落ちやすさが変わることもあるそうです。
さっそく、外出先でやるべきこと・やってはいけないことを聞いてみました。
ミートソースが服についたら正解は「落とす」より「移す」

たすく:外出先でミートソースを服につけてしまったら、まず何をすればいいですか?
吉原さん:
まず大事なのは、絶対にこすらないことです。
外出先では、汚れをその場で完全に落とそうとするのではなく、ティッシュなどに「移し取る」ことを意識してください。
たすく:こすらない……!でも、ついた瞬間って焦って拭きたくなります。
吉原さん:
そうですよね。ただ、ミートソース汚れは、こすると一気に落ちにくくなります。
外出先での処置は、あくまで被害を広げないための一次対応です。本格的な処置は、帰宅後に行うのが正解です。
なぜミートソースはこんなに厄介?プロでも手強い“複合汚れ”

たすく:ミートソースって、そんなに落ちにくい汚れなんですか?
吉原さん:
はい。ミートソースのシミは、クリーニングのプロでも厄介だと感じる「複合汚れ」です。
お肉の油分、トマトや野菜の果汁、トマトの色素や香辛料の細かい粒子が混ざっています。
たすく:油だけでも、トマトだけでもないんですね。
吉原さん:
そうです。
お肉の油分は油溶性汚れ、トマトや野菜の果汁は水溶性汚れ、トマトの色素や香辛料は不溶性汚れです。 これらが複雑に絡み合っているので、水でサッと拭けば落ちるというものではありません。
たすく:だから、とっさに拭いてもきれいになりにくいんですね。
吉原さん:
むしろ、ハンカチやティッシュでゴシゴシこすると、油分がトマトの色素を繊維の奥へ押し込んでしまいます。
その結果、シミが定着して、あとから落としにくくなることがあります。
出先でできる応急処置!まずは固形物を“つまみ取る”
たすく:では、外出先では具体的にどうすればいいですか?
吉原さん:
まずは、ひき肉や玉ねぎなどの固形物を取り除きます。

このとき、拭き取るのではなく、ティッシュで“つまみ取る”ようにしてください。
たすく:横に拭くのはダメなんですね。
吉原さん:
はい。横に拭くと、汚れが広がってしまいます。

「落とす」というより、服の表面にあるものをそっと取り除くイメージです。
乾いたティッシュで、油分と水分を吸い取る
たすく:固形物を取ったあとは、どうすればいいですか?
吉原さん:
次に、乾いたティッシュをシミの上にそっと乗せて、軽く押さえます。

表面に残っている油分や水分を、ティッシュに吸わせるためです。
たすく:ここでも、こすらないんですね。
吉原さん:
もちろんです。力を入れず、押さえるだけで十分です。
外出先で大事なのは、汚れを広げないこと。焦って強く触るほど、シミが繊維に入り込みやすくなります。
裏にティッシュを当てて、表から「トントン」が正解
たすく:そのあと、汚れを薄くすることはできますか?
吉原さん:
できます。シミの裏側に乾いたティッシュ、またはハンカチを当ててください。
次に、別のティッシュを少し水で濡らします。トイレの手洗い場などにハンドソープがあれば、米粒程度だけつけても構いません。
たすく:ハンドソープは少しだけでいいんですね。
吉原さん:
はい。つけすぎると、今度は石鹸成分が残りやすくなります。
濡らしたティッシュで、シミの表側からやさしくトントンと叩きます。裏に当てたティッシュへ、汚れを押し出して移すイメージです。

たすく:「拭く」じゃなくて「移す」ですね。
吉原さん:
その通りです。ここでこすると、せっかく浮かせた汚れが広がったり、繊維の奥に入り込んだりしてしまいます。
ハンドソープを使ったら、水で成分を抜き取る
たすく:ハンドソープを使った場合、そのままでいいですか?
吉原さん:
いいえ。ハンドソープを使った場合は、水だけを含ませたティッシュで、もう一度トントンと叩いてください。

石鹸成分を抜き取るためです。
たすく:最後はどう仕上げればいいですか?
吉原さん:
最後に、乾いたティッシュで水分を吸い取れば、外出先での応急処置は完了です。
ただし、ここまでやっても“完全に落とす”ことを目指さなくて大丈夫です。出先では、あくまでシミを悪化させないことを優先してください。
帰宅後は「台所用中性洗剤」で油分を分解
たすく:家に帰ったら、何をすればいいですか?
吉原さん:
帰宅後は、なるべく早くシミ部分に台所用中性洗剤を直接数滴垂らしてください。
食器用洗剤は、ミートソースの油分を分解するのに向いています。
たすく:食器用洗剤を服に使っていいんですね。
吉原さん:
ミートソースのように油分が強い汚れには有効です。

ただし、強くこするのではなく、指の腹でやさしく揉み込んでください。そのあと、40度前後のぬるま湯で、洗剤と汚れをしっかりすすぎ流します。
たすく:その後は、普通に洗濯機で洗えばいいですか?
吉原さん:
はい。ぬるま湯ですすいだあとは、普段通り洗濯機で洗ってください。

ミートソースのオレンジ色が落ちていれば、無事に洗濯完了です。
オレンジ色が残ったら「酸素系漂白剤」を使う
たすく:洗濯しても、トマトのオレンジ色が残ることがありますよね。その場合はどうすればいいですか?
吉原さん:
洗濯後もオレンジ色が残っている場合は、色素汚れが残っている状態です。
その場合は、液体または粉末の酸素系漂白剤を使って、パッケージの指示通りにつけ置き洗いをしてください。色柄物OKのものを選ぶと安心です。
たすく:漂白剤というと、服の色落ちが少し心配です。
吉原さん:
素材や色によっては注意が必要です。
シルクやウールなどのデリケート素材、または自宅で処置しても落ちないシミは、無理をせずクリーニング店に相談してください。家庭で頑張りすぎると、かえって生地を傷めてしまうこともあります。
※この辺りに貴社サービスのかんたんなご紹介などのテキストいれられればと思いますがいかがでしょうか
つまり、外出先では「落とす」より「広げない」が正解

吉原さん:
ミートソースが服についたら、外出先で完璧に落とそうとしなくて大丈夫。
大切なのは、こすらず、汚れを広げず、ティッシュに移すことです。
出先では、まず固形物をつまみ取り、乾いたティッシュで油分と水分を吸わせます。その後、裏にティッシュを当てて、表から濡らしたティッシュでトントン。ハンドソープを使った場合は、水で成分を抜き取り、乾いたティッシュで水分を吸い取ります。
帰宅後は、台所用中性洗剤で油分を分解し、ぬるま湯ですすいでから洗濯。オレンジ色が残る場合は、酸素系漂白剤でつけ置きしてみてください。
たすく:ついやりがちな"焦ってゴシゴシ拭く"のは最悪な対応だったのですね……!気をつけます!
ミートソースが服についた!慌てずに“移し取る”を思い出して

今回の記事では、宅配クリーニング"せんたく便"中の人に、「外出先で服にミートソースがついた!応急処置と帰宅後の正しい対応とは」ということを教えてもらいました!
外食中にミートソースが服につくと、つい慌てて拭きたくなります。
でも、ミートソースは油分・水分・色素が混ざった、かなり手強い複合汚れ。
ゴシゴシこすると、シミを落とすどころか、繊維の奥へ押し込んでしまうことがあります。
外出先では「完全に落とす」より「悪化させない」。
帰宅後に、台所用中性洗剤と必要に応じて酸素系漂白剤でケアする。
この流れを覚えておけば、うっかりミートソースを飛ばしてしまったときも、少し落ち着いて対処できそうです。
僕も次にパスタを食べるときは、白い服の日ほど“こすらない”を思い出したいと思います。
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