「お風呂どうぞ」で発覚した義実家の衝撃ルール
「嫁子ちゃん、おじいちゃんお風呂出たみたい。空いたから入っておいで」
義父と夫はまだ楽しそうに晩酌をしていたため、お言葉に甘えて先にお風呂をいただくことにしました。
義母に優しく促され、私は着替えを持って脱衣所へ向かいました。
「ありがとうございます!」と元気に答えたものの、ふと脱衣所の棚を見て違和感を覚えます。
……タオルがない。
正確には、義祖父が使った大きめのバスタオルが1枚だけ、ポツンとハンガーに掛けられているだけでした。予備があるのかと思い棚を探しましたが、どこにも見当たりません。
居間に戻って「すみませんお義母さん、バスタオルを借りてもいいですか?」と尋ねると、義母は不思議そうな顔でこう言ったのです。
「ハンガーに掛けてあるじゃない。家族みんな、それで拭くのよ」
家族みんなの「タオルリレー」に絶句
一瞬、頭の中が真っ白になりました。
私の実家では、1人1枚のバスタオルを使うのが当たり前。清潔なタオルで体を拭くのが、お風呂上がりの最高の瞬間だと思って育ってきました。
まさか、家族全員で1枚のタオルを使い回す家庭があるなんて……。
「お風呂に入った後に拭くだけだから、汚くないわよ。もう家族なんだから、気にしないで」
義母の言葉に、ゾッとしました。
つまり、義祖父が使った後の湿ったタオルを私が使い、さらに私が拭いた後のじっとり重くなったタオルを、次に義父や義母、夫が使うということ……?
一番手になれば清潔さは保たれますが、自分の身体を拭いたタオルを義家族に使われるのも耐えられません。
どっちに転んでも、私にとっては地獄でしかありませんでした。
勇気を出して「タオル別々宣言」
このままではお風呂でさっぱりするどころではない!そう思った私は、失礼を承知でお願いすることにしました。
「すみません……私、どうしても1人1枚のタオルで育ってきたので……自分の分を別に貸していただいてもいいですか? わがままを言って申し訳ありません」
義母は一瞬、きょとんとしていました。「洗濯物が増えるじゃない」と笑っていましたが、私の必死な形相に驚いたのか、「あら、そうなのね。じゃあ、これ使いなさい」と、奥から別のタオルを出してきてくれました。
後で夫に「どうして教えてくれなかったの?」と詰め寄ると、「え、普通だと思ってた。実家ではこれが効率的だし」と悪びれもしない様子。
彼にとっては「効率的」なタオルリレーも、私にとっては「衛生的」に到底受け入れられない文化の違いだったのです。
「当たり前」が違う人と家族になるということ
結局、その後の滞在中は私専用のタオルを確保してもらいましたが、義実家では相変わらず1枚のタオルが家族の間を巡っていました。
食生活や家事の分担もそうですが、「衛生観念」の違いは、一度気になると修復が難しいほど大きなストレスになります。
「郷に入っては郷に従え」と言いますが、どうしても譲れない一線は誰にでもあるはず。
今回の件で、私は「自分の常識は、他人の非常識かもしれない」と痛感しました。と同時に、言いにくいことでも、自分の心を守るためには早めに伝えて正解だったと思っています。
今では、義実家に泊まる時は必ず「マイバスタオル」を持参しています。少しの準備で、お互いに嫌な思いをせず過ごせるなら、それが一番の解決策なのかもしれません。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。