夫から突然の離婚宣言
久しぶりに私の実家に顔を出した夫。神妙な面持ちで「今日は大事な話がある」と切り出し、少し間をおいてこう言ったのです。
「職場の後輩と結婚しようと思ってる。だから……離婚してほしい」と。
あまりに突然の話に、頭が追いつきませんでした。「それって、不倫ってこと?」と問い返すと、夫は少し不機嫌そうに、「不倫じゃない。俺とA子は健全な付き合いだ!」と聞いてもいない相手の名前まで口にしたのです。
さらに「もう夫婦としての気持ちはない」「子どもはそっちで育ててほしい」とまで言われ、怒りと同時に現実味のない感覚に包まれました。
ただ、このまま感情的に動いても不利になるだけ。私はいったん気持ちを抑え、「少し考えさせて」とだけ伝えました。
不倫相手をSNSで発見
数日後、私は夫のSNSを確認しました。すると、フォロワー欄の中に、夫から聞いていた後輩女性と同じ名前があることに気づいたのです。
投稿をさかのぼっていくと、同じ会社で働いていることも判明。本人である可能性が高いと感じた私は、意を決してメッセージを送りました。
「突然のご連絡失礼します。○○(夫)の妻です。一度お話しさせていただきたいことがあり、ご都合のよいときにお会いできませんか?」
この時点での私の目的は、事実関係をはっきりさせること。証拠を集めたうえで、必要であれば慰謝料の請求も視野に入れていました。
しばらくして返信が届き、彼女は少し驚いた様子ながらも、会うこと自体は了承してくれました。
いざ不倫相手と対峙!のはずが…?
待ち合わせ当日。問い詰めれば言い逃れされるかも。逆に強く出てくる可能性もあるかもしれない——。そんなことを考えながら、緊張したままカフェへ向かいました。
しかし、現れた彼女は、想像していたような張り詰めた雰囲気とはまったく違っていました。
「はじめまして。お会いできてうれしいです」。にこやかにそう言われ、私は戸惑いながら席につきました。そして、少しだけ世間話をしたあと、私は意を決して切り出しました。
「単刀直入に聞きます。あなた、私の夫と付き合っているんですよね?」
その瞬間、彼女は目を丸くしました。
「え……?付き合って……ですか?」
勘違いの代償
彼女の反応は、どう見ても演技には見えませんでした。
詳しく話を聞くと、彼女は夫のことを「職場の先輩として尊敬しているだけ」であり、交際の事実はまったくないとのこと。むしろ彼女は、同じ会社の同期の男性と交際中で、結婚も予定しているといいます。
お互いに話をすり合わせるうちに、夫が一方的に好意を勘違いし、関係を“特別なもの”だと思い込んでいた可能性が高いとわかりました。
そして後日、私は夫と改めて話し合いの場を設けました。
彼女から聞いた話をそのまま伝えると、夫は最初こそ否定していましたが、次第に言葉に詰まり、うつむいてしまいました。「そんなはずない」と繰り返していたものの、具体的な根拠は何ひとつ出てきません。
話し合いの末、私は夫婦関係を続けることは難しいと判断しました。一度でも家族を軽んじるような決断をした事実は、簡単に取り消せるものではないと感じたからです。
マヌケな夫の末路
離婚については、養育費なども含め、専門家に相談しながら現実的な形で取り決めを進めました。彼は現在ひとりで生活しており、仕事もこれまで通り続けているようです。
一方の私は、家業を手伝いながら娘を育てています。ちなみにあの騒動後、「不倫相手」だと思っていた後輩女性とはすっかり仲良くなり、今でも連絡を取り合う仲です。
あのとき冷静に行動したことで、自分と娘にとってより良い選択ができたのだと、心から感じています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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