昨年、予定していなかった3人目の妊娠が判明。当時小学1年生の長男と年中の長女、普段まったくと言っていいほど家事を手伝わない夫と暮らしていました。ワンオペ育児のため、出産で入院する間の家事・育児のことが心配になった私は、出産前にわが家の育児マニュアルを作成! そして家事と育児を夫に引き継ぎ、たくさんの人に助けてもらい、産前・産後を乗り切った体験をご紹介します。
不安だらけの出産準備
長男が逆子による帝王切開での出産だったため、長女も帝王切開、そして今回も予定帝王切開になり、入院期間は9日間の予定でした。長女の出産時は入院中の家事・育児を実母にお願いしましたが、今回の出産前に実母は少し体調を崩してしまい、全面的に手伝ってもらうのは残念ながら無理……。
普通分娩より入院が長引くので、入院中の家事・育児全般、学校や幼稚園の準備、習い事の送り迎えなど、ワンオペ状態の私は心配なことだらけでした。
入院中の家事・育児は誰がやる?
夫に相談して話し合った結果、子どもたちのお世話や片づけ、掃除、洗濯は夫が担当することに決定。そして夫が仕事中の幼稚園送り迎えや料理などは、実母が担当し、家事を分担することになりました。
さらに私が入院している9日間のうち、2日間は義母と義姉が来てくれることに。しかし、子どもたちの朝の準備や送り迎えの時間、方法など、私以外の人には未経験のわからないことだらけです。いろいろ考えた結果、夫だけでなく実母、義母、義姉にもわかりやすいようにわが家の家事・育児マニュアルを作成することにしました。
家事・育児マニュアルのファイルを作成!
まずは子どもたちの平日の予定、時間や持ち物を記載したスケジュール表を作成。小学校と幼稚園では持ち物が全然違うので色分けし、パッと見てわかりやすくしました。ちなみに持ち物はそれぞれ自分で準備できるように子どもたちに収納場所を伝えました。
あとは収納棚にテプラを使ってラベルを貼るなど、誰にでもどこに何があるかわかるよう心がけました。ゴミ出しの曜日・時間、学校や小児科の連絡先もファイルに記載し、「テレビは1日30分!」「21時までには寝る!」など、わが家のルールも記載。もし私に万一のことがあっても、このファイルさえあれば、この子たちは普段通りに生活できるんだろうなぁ……と少し寂しく思いながら、マニュアルを作っていました。
マニュアルの効果
マニュアルが完成したときの安堵感、やりきった感はすごかったです。「これで安心して出産できる! 」と心から思いました。そして今年の3月に無事元気な男の子を出産。お見舞いに来てくれた長男は、なぜかピチピチの長女のスキニ―パンツを穿いていました……。
わからないながらも、マニュアルを頼りに一生懸命に家庭を守ってくれた夫、実母、義母、義姉に感謝です。夫には言葉で伝えるよりも、マニュアルがあるほうが断然わかりやすかったそうです。退院後に見たファイルの中には、学校や幼稚園からのお手紙や郵便物など、大切な書類もきちんと入れてくれていて、本当に助かりました。
産後はこれで夫も少しは家事を手伝ってくれるようになるかと淡い期待を寄せていましたが、見事に期待は裏切られ、現在もワンオペ育児は続いています。ただ、夫もやるときはやってくれる、という安心感が芽生えたので、心が少し軽くなりました。今は生後7カ月となった次男のお世話と家事でてんやわんやの毎日です。
著者:西 さくら
3児の母。2級建築士・整理収納アドバイザーの資格を取得。自身の体験をもとに、インテリアと子育てに関する体験談を中心に執筆している。