「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、お子さんが母乳好きで離乳食の食べ方にムラがあるとお悩みのママからのご相談です。
Q.母乳が大好きで離乳食の食べムラがあります
生後9カ月の子どもを完母で育てています。
子どもはいつも6時代に起床して、7時から8時を離乳食の時間としています。時間はバラバラですが、まだ夜中に授乳が1〜2回あり、それによって朝の離乳食も食べる度合いが変わります。また、手づかみはするものの、まだ手でぐちゃぐちゃにするだけです。
昼寝の時間もバラバラで、9時ごろに寝ることもあれば、昼前からグズグズ言って寝ることもあったり、それもリズムが日によります。以前は9時ごろに軽く朝寝、13時前後より昼寝とリズムがいい感じでできていましたが、崩れるとまったくペースがつかめません。また、寝るときもトントンして寝てくれるときと、授乳しないと寝てくれないときがあります。また、母乳大好きで離乳食も好きなものは好んで食べますが、嫌いなものはとことん食べません。この調子で卒乳できるのか不安になります。
小林亜希管理栄養士からの回答
生後9カ月の完母のお子さんが母乳大好きで、離乳食の食べ方にムラがあることにお悩みなのですね。
まだまだ生活リズムが乱れてしまったり、すんなり寝てくれるとき、そうでないときがあって難しいですよね。毎日きっちり同じ時間に同じ行動をするのはなかなか難しいと思いますので、だいたいで大丈夫ですよ。
離乳食の進め方として、苦手なものには注目しないことが原則ですので、嫌いなもの食べさせようと頑張らなくてよいと思います。この時期の好き嫌いは、その日の気分や体調によって変わることも多いので、あきらめずに食卓にはのせ、今日はどう? という感じで進めていただき、普段食べないものを食べられたときには大げさなくらい褒めてお子さんの食べる意欲を引き出してあげてくださいね。
手づかみにも興味がある様子ですので、今は、食べ物の触感や温度を手で触って確かめているときだと思いますよ。手についた状態で、お子さんのお口の前に誘導してあげてもよいかと思います。
また、卒乳は1歳ごろが目安になりますので、まだ生後9カ月全然焦らなくて大丈夫ですよ。卒乳に向けて、母乳以外で水分が摂れるように、マグやコップの練習をしておくと安心だと思います。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより
離乳食は食べる練習期間
離乳食初期・中期の赤ちゃん。このころの離乳食は「食べる練習をする期間」と思ってくださいね。栄養のほとんどは母乳です。たとえ、ひと口も食べてくれなくても「次の離乳食の時間に食べてくれるかな?」と思えばOKです。離乳食後の母乳は欲しがるだけ飲ませていいですよ。
母乳を飲ませる時間より少し早めに離乳食を与える
いつも10時に母乳を与えているのなら、その少し前、たとえば9時半に離乳食の時間をとってみてください。赤ちゃんが「おなかが空いた!」という少し前。そこでひと口でも食べてくれたら、大げさにほめてみましょう。食べたらママが喜んでくれる楽しい離乳食の時間を赤ちゃんに体験してもらいましょう。
母乳で満足してから離乳食を食べる
離乳食を食べなかったら、離乳食をいったん中止して母乳を与えてみましょう。赤ちゃんが満足して心が満たされたら、再度、離乳食にチャレンジです。もしかすると母乳でおなかも満たされていて食べてくれないかもしれません。そんなときは、食べなくてもいいですし、30分ほど時間を置いてチャレンジするのもひとつの方法です。
※参考: ニュース(食・レシピ):「おっぱい好きで離乳食が進まない子への対処法」を保育士がアドバイス!」【著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨】
ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!