【ツナ缶の選び方】違いは“漬けている液体”
ツナ缶は大きく分けて2種類あります。
・油漬け(オイルタイプ)
・水煮・ノンオイル
この違いはシンプルで「ツナを何に漬けているか」という点です。
「油漬け(オイルタイプ)」の特性

「油漬け(オイルタイプ)」は植物油などに漬けられており、「水煮・ノンオイル」は水やだしベースの液体に漬けられています。
一見「油=不健康」と思われがちですが、ここに味の決定的な差があります。
マグロやカツオには、うま味成分であるイノシン酸が含まれています。イノシン酸自体は水に溶けやすい成分ですが、油漬けのツナは油のコクによって身がしっとりと感じられ、風味や満足感が出やすいのが特徴です。
缶の油にもツナの香りや味わいが移っているため、料理に使えば「フィッシュオイルソース」のように活用できます。
また、ツナに含まれるビタミンDなどの脂溶性ビタミンは、油と一緒に摂ることで吸収率が高まるという栄養学的なメリットもあります。
この油を捨ててしまうのは、だしを捨てて具だけを食べるようなもの。
「油漬け(オイルタイプ)」を使う際は、その「油」こそを主役の調味料として捉えるのが正解です。
「油漬け(オイルタイプ)」が本領を発揮する料理
パスタ・炒飯・炒め物
フライパンに缶の油をそのまま引き、ニンニクや野菜を炒めてください。
野菜がツナの旨みを吸い込み、まるでお店のような深みが出ます。別途サラダ油を足す必要もありません。
無限ピーマンやナムル
加熱することで油の香ばしさが立ち、調味料が少なくても満足感のある副菜に仕上がります。
サンドイッチ(トースト系)
パンに油が染み込むことで、時間が経ってもパサつかず、リッチな味わいが持続します。
「水煮・ノンオイル」の特性

一方で、「水煮・ノンオイル」には「油漬け(オイルタイプ)」には真似できない“素材の引き立て役”としてのプロフェッショナルな顔があります。
油のコーティングがない分、魚本来の香りがダイレクトに感じられ、後味が非常に軽いのです。
「水煮・ノンオイル」の価値は、単なるカロリーオフにあるのではなく、「他の調味料(マヨネーズやドレッシング)の個性を邪魔しない」という、懐の深さにあります。
特に、「水煮・ノンオイル」の液は魚のピュアなスープそのもの。
これを隠し味として使うことで、料理に雑味を与えず、魚の良質なタンパク質をスマートに摂取することができます。
「水煮・ノンオイル」が本領を発揮する料理
ツナマヨおにぎり・サラダ
マヨネーズを加える料理は、「水煮・ノンオイル」が最適です。
「油漬け(オイルタイプ)」だと「油+脂」で重くなりがちですが、「水煮・ノンオイル」ならマヨネーズのコクをツナがしっかり吸い込み、最後まで飽きのこない味わいになります。
冷やしうどん・冷製パスタ
冷たい料理に「油漬け(オイルタイプ)」を使うと、口の中で油が固まって不快感を与えることがありますが、「水煮・ノンオイル」なら最後までさっぱりといただけます。
スープ・味噌汁・炊き込みご飯
汁ごと使うことで、油浮きを気にせず、魚のだしを全体に行き渡らせることができます。
和食との親和性が非常に高いのも「水煮・ノンオイル」の強みです。
カロリーだけで選ぶともったいない

もちろん、「水煮・ノンオイル」はカロリーを抑えたいときに便利です。
ただし、それだけで選んでしまうと、料理全体の満足感が下がることも。
結果的に、味が物足りなくて調味料を増やしてしまったり、間食が増えてしまう……というケースも少なくありません。
一方、油漬けは少量でも満足感が出やすく、料理としての完成度を高めてくれる存在といえます。
「ダイエット中だから水煮・ノンオイル」という選び方も一つですが、「油漬け(オイルタイプ)」の旨みを上手に使えば、他の調味料を減らして塩分を抑えることにもつながりますよ。
"なんとなく"は卒業!用途に合わせた「ツナ缶の選び方」を!

ツナ缶は手軽で栄養価も高く、忙しい日の強い味方です。
だからこそ、少しの選び方でいつもの料理のクオリティはぐっと上がります。
健康的な食生活を続けるコツは、我慢することではなく、食材の特性を知って賢く選ぶこと。
「カロリーが低いから」ではなく、「この料理にはこっち」と選べるようになると、食事の満足度は大きく変わりますよ。
ぜひこの記事を参考に、料理に合わせてツナ缶を選んでみてくださいね。