「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回はお宮参りに関するご質問です。
Q.妊娠6カ月で安産祈願に行くのは遅すぎますか?
今月、妊娠5カ月に入ります。
できれば大安の戌の日に安産祈願行きたいのですが、大安の戌の日に行くとなると妊娠6カ月になってしまいます。ですが、周りの人に妊娠5カ月に入ってすぐ行ったほうが良いんじゃないかと言われました。妊娠6カ月では遅すぎますか?
高塚あきこ助産師からの回答
安産祈願は、戌の日に行く方が多いですね。ご妊娠中は、体調の変化もありますし、人がたくさんいる環境ですと、疲れてしまって体調を悪くしてしまう可能性もあります。ですので、ご自身の体調やスケジュールに合わせて、ご都合の良い日を選んでいただいて特に問題ありませんよ。妊娠5カ月目に行かれる方が多いですが、明確な決まりがあるわけではありませんので、無理のないスケジュールで行かれていただいていいかと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
「戌の日」に安産祈願をする理由
日本では、古来よりその年を示す動物として「十二支」が親しまれています。実はこの十二支は、「年」だけでなく「日」にも割り振られているのです。12種類の動物が1日1日に割り振られており、「戌(いぬ)の日」はそのうちの11番目の日ということになります。戌の日の次は亥の日、その次は子の日なので、再び戌の日がやってくるのは12日後です。
戌の日は、妊娠出産に縁起の良い日として古くからお祝いの儀式がおこなわれてきました。なぜ戌なのかというと、犬は一度に出産する子どもの数が多く、しかもお産が軽い場合が多いからです。このため、子だくさんかつ安産の象徴として親しまれるようになりました。戌の日はそんな犬にあやかり、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれるよう祈願する日として広まったのです。
戌の日は12日に1度やってくるので、本来はどのタイミングで安産祈願をしても構いません。しかし、実際には妊娠5カ月を迎えた最初の戌の日に安産祈願をおこなうケースが一般的です。妊娠5カ月目になると安定期に入り、赤ちゃんが流産してしまうなどの危険が低下します。この時期に、神社などに出向いて安産祈願をしてもらいます。神社によっては安産祈願に対応していないところもあるので、事前に問い合わせておくと良いでしょう。
また、妊娠5カ月目というのも1つの目安にすぎません。妊娠中の女性の体は非常にデリケートで、安定期とはいえ切迫流産になったり、つわりが完全に治まらなかったりするママも珍しくないのです。安定期だからと油断して動き回ると、赤ちゃんやママに負担がかかって大変な事態になるおそれもあります。
戌の日を重視するのではなく、あくまでも赤ちゃんとママの状態を最優先に考えて安産祈願の予定を立てることが大切です。安産祈願は、妊娠5カ月目の戌の日でないとおこなえないと決まっているわけではありません。万が一、当日に体調が悪くなった場合は日を改めるようにしましょう。
ママが安産祈願に行けない場合は?
ママの体調やおなかの中の赤ちゃんの状態によっては、安産祈願に行きたくても行けない場合もあります。もちろん、ママが直接行くのが最善ではあるのですが、何よりも大切なのはおなかの赤ちゃんとママの体調です。体調が安定しない場合は無理をせず、安産祈願は諦めて安静につとめるようにしましょう。安産祈願に行けなくても、妊娠中、わが子の安産を願う気持ちを持ち続けていれば十分なので、たとえ行けなかったとしても気にする必要はありません。
体調が悪いものの、どうしても安産祈願に行きたい場合は、代理人に行ってもらうという方法もあります。パパや両親、兄弟姉妹など、家族の代理であれば祈祷を受け付けてくれるところも多いです。また、安産のお守りや祈祷済みの腹帯などを郵送で送ってくれる神社もあるので、代理人も行けないという場合は探してみるとよいでしょう。
※参考:基礎知識(妊娠中)「戌の日とは? 安産祈願はいつ行く? 服装や初穂料、腹帯について」【監修者:助産師 REIKO】
ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!