突然の家出と帰宅後の異変
長男は就職しましたが、仕事が合わず半年で退職しました。その後、専門学校へ進みましたが環境になじめず、ある日突然、家を出ていったのです。
車で京都まで行っていたようです。途中の駐車場で休憩していたところ、隣に停まっていたタクシードライバーの中年男性が、車のナンバーを見て声をかけてくれたと言います。遠方から来ていることに気付き、事情を聞いてくれたそうです。
その後、長男は自分の車で帰宅しましたが、うつ状態になっていました。専門学校も辞め、自宅で過ごしながら精神科に通院する日々が始まりました。
家族で守った食卓の習慣
息子が部屋に閉じこもりがちになったころ、私は夫にも声をかけました。結婚してからお酒がやめられなかった夫に、「横になっていてもいいから、毎回リビングで一緒にごはんを食べよう」と伝えました。家族が同じ空間で食事をすることだけは続けようと決めたのです。会話がなくても、同じ時間を過ごすことを大切にしました。
仕事仲間との出会いが転機に
半年ほどたったころ、長男は社会復帰の第一歩として、週3日・1日4時間のパートを始めました。そこで、透析治療を受けながら働く方や、シングルマザーで家計を支える方など、さまざまな事情を抱えた人たちと出会いました。その姿に触れ、自分の状況を見つめ直すきっかけになったようです。
現在は、落ち着いて仕事に通っています。長男の出来事をきっかけに、酒豪だった夫もぴたりとお酒をやめました。
まとめ
思いがけない出来事の連続でしたが、家族で同じ食卓を囲み続けた時間は無駄ではありませんでした。焦らず見守ることの大切さと、人との出会いが心を動かす力を、息子の姿から教わりました。これからも夫婦で静かに支えていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:朝倉もみじ/50代女性・会社員
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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