ゆめくんのお母さんは、「カイトくんたちにいじめられている」と学校へ直談判。カイトくんと友だち、そしてそのお母さんたちは学校に呼び出されます。
話し合いの場が設けられるのかと思いきや、担任の古川先生はカイトくんたちの主張に聞く耳を持たず「仲間外れにするほうが悪い」の一点張り。結局、カイトくんたちは一方的に「いじめの加害者」として謝罪させられてしまいます。
カイトくんたちのお母さんが悔しさを飲み込む一方、ゆめくんのお母さんは「いじめが収まってよかった♡」と大満足。大人の介入によって、問題は解決の方向へ向かっているように見えますが……。
みんなで仲良くサッカー……?
















後日、サッカーをしようとするカイトくんたちのもとへ、ゆめくんが「俺も入れて」とやってきます。カイトくんたちは「ルールを守るなら」「パスが来なくても怒るなよ」とくぎを刺し、ゆめくんも承諾します。
しかし、いざ始まるとゆめくんはすぐにパスが来ないことにいら立ち、必死にボールを要求。その剣幕に呆れたカイトくんたちは、トラブルや大人に怒られるのを避けるため、あえてゆめくんにゴールを譲ります。
「やったー!」と無邪気に喜ぶゆめくん。しかし、その横でカイトくんたちは「1回ゴールさせれば文句ないだろ」「まじで無理」「アイツ、大っ嫌い」と、心の中では激しい拒絶反応を示しているのでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
大人の目には「みんなで仲良くサッカーをしている」と映るかもしれません。しかし、子どもたちの心には、以前よりも深い溝と強い嫌悪感が刻まれてしまいました。
トラブルになった子ども同士を無理に一緒にいさせても、本当の意味での解決にはなりません。むしろ、嫌な気持ちを抱えたまま関わり続けることで、相手への苦手意識や憎しみが強くなってしまうこともあります。
「表面的な平和」を保つことだけを優先して、子どもたちの本当の気持ちが置き去りになっていないか。冷静に見守る視点を持つことも大切ではないでしょうか。
神谷もちさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
神谷もち
