義母は予告もなく家にやって来ては、「買い物に連れて行って」「病院まで送って」などと言い、私を都合よく使います。しかも、こちらの予定は一切お構いなしです。
嫁をこき使う義母にうんざり
「あんたは嫁なんだから、姑の言うことは絶対なの!」
それが義母の口癖でした。
私に用事がある日でも、「私は昔、熱があっても義実家に駆けつけたものよ」と、自分の価値観を押し付けてきます。夫から何度も注意してもらいましたが、義母は聞く耳を持ちません。義父も「まあまあ」と流すばかりで、止めてくれることはありませんでした。
そんな毎日の中で、私の癒やしは娘の存在です。娘は幼稚園から帰ってくると、その日にあった出来事を楽しそうに話してくれます。特に運動会が近づいてからは、毎日のようにかけっこの練習の話をしていました。
「絶対一番になる!」
そう張り切る娘の姿を見るのが、私は大好きでした。
運動会中に鳴った電話
そして迎えた、運動会当日。娘は朝から気合十分で、夫と私も場所取りをして応援の準備をしていました。かけっこが始まる直前、突然スマホが鳴りました。画面には義母の名前。嫌な予感がしながら電話に出ると、案の定でした。
「今からお義父さんをゴルフ場まで送っていって!」
突然の要求に私は驚きました。
「以前お伝えしましたが、今日は娘の運動会なので行けません」
そう伝えると、義母はいら立った声で言いました。
「はぁ~!? 嫁いだからには義実家優先って前から言ってるでしょ!? 今すぐ来なさい!」
あまりに理不尽すぎて、私は言葉を失いました。しかもその時、スマホはスピーカー通話になっていたのです。近くにいた夫はもちろん、周囲にいた保護者たちにも義母の声ははっきり聞こえていました。一瞬、その場の空気が凍りついたのを覚えています。
夫は静かにスマホを受け取り「母さん、もうやめてくれ」と、低い声で言いました。しかし義母は止まりません。
「何よ! 嫁なんだから私たちの言う通りにするのは当然でしょ!? あんたも親より嫁を優先する気!?」
その瞬間、夫の表情が完全に変わりました。
「もう限界だ」
「これからは実家には行かない。娘にも会わせない」
夫ははっきりと言いました。
「ちょっと待ちなさいよ!」義母は慌てたように声を荒らげました。ですが夫は、それ以上何も言わず電話を切りました。私は少し驚きましたが、同時に胸の奥が少し軽くなるのを感じていました。
思わぬ展開! 義母の末路
運動会のあと、義母からは何度も電話やメッセージが届きました。
「言い過ぎた」
「冗談だった」
「親子なんだから」
そんな言葉が並んでいましたが、夫の気持ちは変わりませんでした。
それからしばらくして、近所でも義母の様子が変わったと聞きました。
運動会での電話は周囲にも聞こえてしまっていたため、「お嫁さんにあんな言い方をしていたの?」と噂になってしまったようなのです。
以前は近所でも強気だった義母ですが、最近はどこか気まずそうにしているのだとか。
夫も「あの時、ちゃんと線引きしてよかった」と話しています。
今では突然呼び出されることもなくなり、私たち家族は穏やかな毎日を取り戻しました。
家族だからといって、相手を思い通りに扱っていい理由にはなりません。相手への思いやりと適切な距離感が大切なのだと、改めて実感した出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。