初対面から感じ悪いヤツ
研修初日の自己紹介で、私は学生時代のアルバイト経験について話していました。すると隣にいた同期の男性が、突然「いや、そうじゃなくてさ」と話を遮ってきたのです。さらにグループワークでも、「そのやり方、効率悪くない?」「もっとこうしたほうがいいと思う」とズバズバ指摘。
冗談っぽい口調ではあるものの、どこか偉そうな言い方に感じてしまい、私はすっかり苦手意識を持ってしまいました。
ところが数日後、配属先が同じだと判明。さらに、2人でひとつの案件を担当することになってしまったのです。
「なんでよりによってこの人と……」と、当時の私は、かなり憂うつでした。
衝突ばかりだったけれど…
実際に仕事が始まってからも、彼とは何度もぶつかりました。私が作成した資料に対して、「ここ、もっとわかりやすくしたほうがいいと思う」と細かく指摘されたり、会議で意見が対立したりすることも少なくありませんでした。そのたびに私は、「また否定された……」と落ち込んでいたのです。
ただ、一緒に働く時間が増えるうちに、少しずつ彼の違う一面が見えてきました。彼は誰よりも仕事に真剣で、忙しい時期には周囲のフォローまでしていたのです。
さらに後から知ったのですが、私がミスして落ち込んでいたときも、上司には「頑張ってるので見てあげてください」と、さりげなくフォローしてくれていたそう。
口調は少し不器用。でも、人一倍まわりを見ている人なんだ――そう感じるようになっていきました。
第一印象だけではわからない
夏の繁忙期を一緒に乗り越えたころには、自然と仕事以外の話をするようになっていました。
気づけば2人で食事へ行く仲になり、その後正式に交際がスタート。そして数年後、私たちは結婚しました。
新卒時代、「最悪の同期かもしれない」と思っていた相手が、まさか人生を共にする存在になるなんて、当時は想像もしていませんでした。第一印象はもちろん大切ですが、それだけではわからないこともあります。
新生活では、つい見た目や話し方だけで相手を判断してしまいがち。でも時間をかけて関わることで、本当の人柄が見えてくることもあるのだと、夫との出会いを通して実感しています。
著者:坂本ゆうこ/30代女性・男の子と女の子を育てる母。平日は仕事、土日は家族と過ごします。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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