母の日のプレゼントを贈った後に届いたLINE
実母とは昔から衝突が多く、電話一本でも身構えてしまう関係でした。それでも「ありがとう」を言わずに大人になるのは嫌で、今年こそはやわらかい形で気持ちを渡したいと思いました。選んだのはカーネーションの鉢植えです。鉢を抱えて店を出たとき、手が震えました。花なら言い訳も反論もできず、ただ受け取ってもらえる気がしたからです。
子どもにも「ばあばの絵を描こう」と声をかけると、何度も描き直しながら似顔絵を仕上げてくれました。私はその横で、これが小さな橋になればいい、と何度も思いました。贈ったあとも、心のどこかで「ありがとう」の一言を待っていました。背中が軽くなるはずでした。
けれど2日後に届いたLINEは「次はお菓子がいい」の一文だけ。ありがとうも、絵への言葉もありません。喉の奥がきゅっと詰まり、指先が冷たくなりました。頑張った自分と子どもの気持ちを、無下に扱われたようで、返信画面を開いたまま動けませんでした。
同じ日に義母へ贈った花には「きれい! うれしい!」と笑顔の返事が届き、ほっとした反面、その温かさが、かえって実母との埋まらない距離を痛感させました。
それ以来、母の日は毎年、母の好みに合わせてお菓子を贈るようにしています。それは私たち親子間に余計な波風を立てず、適度な距離を保つためです。あの日の子どもの絵を思い出すたび、胸が少し痛みますが、それでもいつか、私の気持ちが届く日を願っている自分もいます。だからこそ私は、来年も自分の心を守れる贈り方を選びながら、感謝を伝える気持ちだけは手放さないでいようと思っています。
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勇気を出して贈ったお花と、お子さんの温かい似顔絵。期待した反応とは違っても、その出来事を通して、ご自身なりの「心を守る距離感」を考えるきっかけになったのかもしれません。「実の親だからこそ難しい」という関係性に悩む方は、少なくないのではないでしょうか。感謝を伝えたい気持ちと、自分を傷つけすぎない距離感。その両方を大切にすることも、親子関係と向き合ううえで必要なのかもしれませんね。
著者:御法川 元子/40代女性/2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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優しいんだろうけど、何でもっとはっきり言えないのかな?
私なら自分はともかく子供の気持ちを無下に
されたら許せない。
「次はお菓子がいい」なんて能天気な返信が来たら「私はともかく子供への礼もなく相変わらず冷たいね。次は無いよ。」と返し、絶縁するけどね。
「波風立てず」なんて子供が可哀想で堪らない。