記事サムネイル画像

「歯が痛い」原因は…鼻!?顔面痛に悩まされて知った病気の正体【医師解説あり】

30代後半から頭痛や顔面痛、目や額付近の重苦しさといった眼精疲労のような症状に、しばしば悩まされています。あるとき、歯痛でかかった歯科医師から耳鼻科の受診を勧められました。「歯が痛いのにどうして耳鼻科?」と不思議に思い調べたところ、初めてある病気の存在を知りました。その病気の症状は歯痛以外にも、身に覚えのあるものばかりだったのです。【医師解説あり】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師高島雅之先生

日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。
新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

 

これって副鼻腔炎?

私が調べてたどり着いた病気は「副鼻腔炎」。これは風邪やアレルギーにより鼻の奥にある副鼻腔に膿(うみ)がたまる病気です。鼻詰まり以外にも、歯痛や頭痛、顔面痛などさまざまな症状があるそうです。「まさにこれだ!」と思い、耳鼻科を受診しました。

 

しかし、診断は「副鼻腔炎とは言えない」というものでした。これで原因がわかると思っていたため、がっかりしてしまいました。

 

病名がわからないまま、度々副鼻腔炎に似た症状に悩まされ、再度受診しても診断は変わりませんでした。

 

そんな中、2024年の年末から2025年にかけて、これまでで最もつらい症状が現れ、ついに副鼻腔炎と診断されたのです。

 

私史上最悪の副鼻腔炎

年末年始休みがとても長かったこの年、12月に入ったころから眼精疲労のような症状が出始めました。

 

いつもは軽い症状で治っていましたが、今回は年末が近づくにつれて症状はひどくなり、常に顔の奥が重く感じるようになったのです。軽い痛みも頻繁に出ていましたが、忙しさで受診できませんでした。

 

年が明けた元旦、あまりの顔面痛に耐えられず、耳鼻科の当番医を受診しました。「必ず効くとは言えないから、いつもなら出さないけれど」と言いながら、強めの鎮痛剤とともに抗生物質を処方してくれました。薬のおかげで、耐えられないほどの痛みは治まりました。

 

しかし、顔の重苦しさと鈍い痛みは残っています。「いつになったら治るのだろう」と不安でしたが、お風呂に入ると鼻の通りが少し良くなったように感じました。

 

そこで鼻をかんでみたら、驚くほどたくさんの鼻水が出たのです。それから3日間、入浴中に鼻水が出なくなるまで丁寧にかんだところ、顔の奥に感じていた重苦しさがなくなりました。

 

 

副鼻腔炎がお風呂でラクに

鼻を温めると鼻水が出やすくなるそうですが、私の場合は、蒸しタオル程度では足りません。お風呂でゆっくりとお湯に浸かった後が最適です。詰まっている元を探すように意識しながら、鼻をかんでいきます。

 

出てこなくても、ゆっくり何回も試していると、あるとき「通った!」と感じ、鼻水が出始めるのです。

 

始めは詰まっていたり水のような鼻水が出たりしますが、次第に白や黄色の濃くてどろっとした鼻水に変わります。そして、最後には黄色の透明でとろりとした鼻汁が出てきます。この黄色の鼻汁が副鼻腔にたまっていた膿のようで、これが出ると一気にラクになるのです。

 

年末年始のつらい副鼻腔炎ほどのひどい顔面痛ではありませんが、鼻から来る頭痛や重苦しい症状はその後も何度かありました。

 

しかし、耳鼻科に駆け込むことなく、自分で対処できています。エックス線検査では写りにくい場合もあるようなので、自分なりの方法が見つかりホッとしています。

 

まとめ

2026年の春も、アレルギーと風邪が重なり、再びあの重苦しさがやってきました。しかし、以前のような絶望感はありません。自分の体の仕組みを知ったことで、今回は焦らずゆっくりお風呂に浸かり、鼻をかみ、2日ほどで症状を和らげることができました。もちろん無理は禁物ですが、自分なりの「お守り」のような対処法を持てたことで、少しだけ前向きにこの持病と付き合えるようになりました。

 

医師による解説:副鼻腔炎の仕組みと対策

鼻詰まりだけでなく顔面痛や頭痛も伴う副鼻腔炎。症状を繰り返す場合は、自己判断せず、耳鼻科で原因を確認することが大切です。

 

顔面痛や頭痛も?副鼻腔炎の主な症状と特徴

副鼻腔炎は、風邪やアレルギーなどをきっかけに鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こり、鼻水や膿がたまる状態です。鼻詰まりや黄色~緑色の粘り気のある鼻水に加え、目の奥・額・頬・歯の痛み、頭痛、顔の重だるさなどが見られることがあります。特に顔を下に向けたときに痛みや圧迫感が強くなる場合があります。歯に異常がないのに歯痛のような症状が続く場合、副鼻腔炎が関係していることもあります。

 

副鼻腔炎は鼻をかむとラクになる?

たまった鼻水や膿が排出されることで、症状が一時的にラクになることはあります。実際に鼻を温めた後や入浴後は鼻の通りがよくなり、排出しやすくなることがあります。

 

ただし、入浴や鼻をかむことは、あくまで症状を和らげるための補助的なセルフケアであり、副鼻腔炎そのものを治す方法ではありません。排出されてラクになったとしても、炎症が治ったとは限らないため注意が必要です。また、強くかみすぎると鼻の奥に圧がかかり、炎症を悪化させることもあるため、片方ずつやさしくかむことが大切です。

 

風邪やアレルギーを長引かせないための予防策

風邪やアレルギー性鼻炎を長引かせないことが副鼻腔炎の予防につながります。十分な睡眠と休養、室内の加湿、こまめな鼻ケアを心がけましょう。鼻詰まりや粘り気のある鼻水が続く場合は、鼻うがいや入浴で鼻を温める方法が症状緩和に役立つこともあります。

 

一方で、症状を繰り返す場合は、急性副鼻腔炎を繰り返している、または慢性副鼻腔炎が背景にある可能性もあります。エックス線で異常がはっきりしない場合でも、副鼻腔炎を完全に否定できるとは限りません。必要に応じてCTなどの精密検査をおこない、原因を確認した上で適切な治療を受けることが大切です。痛みが強い、発熱を伴う、症状が長引く、同じような症状を繰り返す場合は、自己判断で済ませず耳鼻科を受診しましょう。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)

著者:玉沢雅水/40代女性。長野県在住。大学卒業後、5年半ほど住宅メーカーでインテリア営業を中心とした業務に携わる。その後、長野県の司法書士事務所で4年、福島県の事務所で2年半、司法書士の業務補佐に。趣味は小さな家庭菜園で野菜を育てることと、季節の食材で保存食を作ること。

イラスト:sawawa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

暮らしの新着記事

PICKUP