楽しいはずの計画が険悪な空気に
私たちは旅行先を決めるため、それぞれ行きたい場所を出し合うことにしました。1泊2日で時間が限られている以上、どこかで妥協が必要になります。
そこで私は、移動時間や混雑も考えながら、現実的な案を彼に伝えました。すると彼はすぐに顔をしかめ、「全部は回れないなんてわかってるよ。いちいちうるさいな」と不満そうに言ったのです。
思い通りに話が進まないことが気に入らなかったのか、途中で彼は「もういい!」と会話を終わらせてしまいました。結局、彼の機嫌をこれ以上損ねたくないと思い、彼の希望を優先して予定を組むことにしました。
希望が通っても彼の機嫌は直らず…
しかし、彼の機嫌はなかなか直らず、部屋の空気は重たいままです。自分の希望が通ったはずなのに、納得がいかない様子で黙り込み、すねたような態度を崩しません。
私は何が気に入らないのかわからず、しばらく彼の様子を見ていました。すると、沈黙していた彼がスマホを触りながら、思い出したように口を開いたのです。
「そういえばさ、このあたりは前に行ったことがあるんだよね」
私は彼の機嫌が直るきっかけになるかもと思い、笑顔で相づちを打ちました。ところが、そのあとに続いた言葉を聞き、思わず耳を疑ったのです。
悪気のない提案にモヤモヤ
「俺、前に元カノと行ったことがあるから、時間とかよかった場所を聞いてみるよ」
彼は、まるで自然な提案のようにそう言ったのです。私は一瞬言葉に詰まりながらも、「今は元カノの話じゃないでしょ? 私たちで決めようよ」と伝えました。
すると彼は不機嫌そうな声で、「なんで? 俺が元カノと連絡取るのが不安ってこと?」と、どこか見当違いな返事をしてきたのです。
私が言いたかったのは、元カノと連絡を取ることへの不安ではありません。せっかく2人で旅行の計画を立てているのに、当然のように元カノの話を持ち出されたことに戸惑っていたのです。
しかし、私の反応が気に入らなかったのか、彼は「俺がせっかく提案してるのに否定するなよ! もういいよ!」と吐き捨て、そのまま部屋から出ていってしまいました。
そのあとも、旅行の話をするたびに、彼は「もういい」という言葉を繰り返しました。自分にとって気に入らない話になると会話を終わらせ、すねた態度を続ける彼の姿に、私は少しずつ気持ちが冷めていきました。
旅行当日だけでなく、予定を立てる時間も楽しみの1つだと思っていた私にとって、楽しいはずの計画がため息ばかり残るものになってしまった出来事です。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:にゃち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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