大人の余裕を感じさせる彼
飲み会で知り合った5歳年上の彼は、大人の余裕を感じさせる魅力的な男性でした。何度かデートを重ねて交際がスタートし、特に大きな問題もなく穏やかな関係を築いていました。会話も弾み、エスコートもじょうずで、年上ならではの包容力を感じていました。
ところが、初めて親密な関係になったあと、彼から「愛があったでしょ?」という謎めいた言葉が飛び出したのです。冗談なのか、深い意味があるのかわからず、私は戸惑いました。
その後も、彼は関係を持つたびに「愛があるってこういうことだよ」と得意げな表情で語りかけてくるようになったのです。週末にデートをするたび、似たような発言が続き、私は次第に違和感を覚えるようになりました。彼が何を言いたいのか、そしてどう反応すればいいのかわからず、モヤモヤするばかりでした。
信じられない決めつけ発言
ある日、私は思いきって、彼に発言の意味を尋ねてみました。すると彼は「僕と付き合ったからには、行きずりの関係なんてさせないから安心して」と言ったのです。
さらに、「酔っぱらった翌朝、知らない人が隣にいたこともあったでしょ?」と続けられ、私は驚いてしまいました。もちろん、そんな経験はありません。私はすぐに否定しましたが、彼は「いいからいいから」と軽く流すだけで、きちんと話を聞いてくれなくて……。
どうやら彼は、私の見た目や雰囲気から、勝手にあれこれ想像していたようです。共通の友人がいるわけでもなく、誰かから私の過去を聞いたわけでもありません。それなのに、まるで自分だけが私を理解しているかのように決めつけてきたのです。
その後も、私が否定しても彼の思い込みは変わりませんでした。話し合おうとしても、どこか上から目線で受け流されてしまい、私の気持ちは少しずつ離れていきました。
彼なりに、私を大切にしているつもりだったのかもしれません。けれど、根拠のない想像で過去を決めつけられるのは、私にとってつらいことでした。
結局、私たちは自然と連絡を取らなくなり、そのまま別れることに。年上で私よりも人生経験が豊富だからといって、気持ちを何でもわかってくれるわけではないのだと、別れてから気づきました。
「愛があったでしょ?」という彼の言葉の真意は、最後まで私にはわかりませんでした。彼の中では筋の通った考えだったのかもしれませんが、私にはまったく響かず、その独りよがりな言葉だけが、今も彼の印象として記憶に強く残っています。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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