受付で「失礼ですが」と声をかけられた私
児童館で知り合ったママたちと、親子リトミック教室に参加した時のことです。
まだ1人目が0歳のころで、出かける準備に思った以上に時間がかかってしまい、会場にはかなりギリギリの到着になりました。ほかのママたちがすでに会場に入っているのを横目で見ながら、急いでベビーカースペースにベビーカーを置いて、受付へと向かったのです。
受付で名前を名乗ったところ、女性スタッフの方から「失礼ですが」と声をかけられて、思わずどきっとしました。もしかして申し込みを忘れていたのだろうか、と頭が真っ白になりかけたのです。ほかのママたちのほうを見ると、こちらを不安そうな顔で見ています。どうしようと焦っていると、スタッフが続けてこう言いました。
「お一人ですか?」
一瞬、意味がわかりませんでした。子どもは1人しかいないけれど、と思いながら自分の手元に目をやると、見事に手ぶらです。あれ、と思った次の瞬間、ようやく気づきました。子どもをベビーカーに置いたまま、1人で受付に来てしまっていたのです。
あわてて入り口の外のベビーカー置き場に戻ると、息子はベビーカーですやすやと眠っていました。その寝顔を見て、ほっとしたのと同時に、自分のしたことに血の気が引きました。
子どもをベビーカーに忘れて受付に行くなんてことが、まさか自分に起きるとは思ってもいませんでした。我ながら本当に驚きました。子どもがちょうど寝ていたこと、そして遅刻しそうで焦っていたこと。いくつかの条件が重なって気づけなかったのだと思いますが、それにしても、と今でも思います。
あれ以来、出かける前にはできるだけ余裕を持って準備をするようになりました。焦っている時の自分は、こんなにも当たり前のことが見えなくなるのだと知ったからです。あの日のことを思い出すと、今でも少しひやりとします。息子が無事だったから良かったものの、もし何かあったらと思うと、慣れてきた今だからこそ気をつけなければと改めて感じています。
◇ ◇ ◇
子育て中は、出かける準備や時間に追われ、思わぬうっかりをしてしまったことがある方は少なくないのではないでしょうか。焦っているときほど、一度立ち止まって「子どもは大丈夫か」「忘れ物はないか」と確認することが大切ですね。息子さんが無事で本当によかったです。
著者:生利香恵/40代女性/ 6歳と8歳のきょうだいを育てる母。趣味は料理と旅行
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※AI生成画像を使用しています
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