1日に何度もおこなうおむつ替えや着替え。大切な赤ちゃんの肌を守るためとはいえ、なかなか面倒ですよね。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いてラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第3回目はおむつ替え・着替え編です!
ここが大変① おむつ替えの回数が多い!
おしっこのたびにおむつは替えるべき?
最近の紙おむつは優れているので、おしっこを素早く、量もたくさん吸収し、漏れも防いでくれます。数回分のおしっこを持たせたい気持ちもわかりますが、おむつの中は湿気が多く、細菌やカビが増えやすい状態。長時間放っておくとおむつかぶれの原因になり、気づいたら替えてあげるほうが、赤ちゃんも気持ちがいいはずです。
とはいえ、夜間は赤ちゃんが気持ちよく寝ているのであれば、無理に替えなくても大丈夫です。その分、ママもしっかり睡眠をとって休みましょう。ただし、うんちのときやおむつかぶれがあるときは、こまめに替えてあげましょう。
おしっこだけなら拭かなくても
おむつ替えの際に気をつけてほしいことは、きちんとおしりを乾かしてからはかせることです。おしりふきなどで拭いて水分がついたままはかせてしまうと、ムレて肌にダメージを与える原因になります。
おしっこだけで、おむつかぶれなどの肌トラブルがなければ、おしりふきで拭く必要はありません。
ここが大変② 1日に何回も着替えをさせるのが面倒
大人と同じで、たくさん汗をかいたときや汚れたときに着替えれば問題ありません。昼寝も普段の洋服のままで大丈夫です。ハイハイやあんよが始まって運動量が多くなり、たくさん汗をかくようでなければ、衣類の枚数やお部屋の温度を見直してみましょう。
吐き戻しやヨダレが多い赤ちゃんはスタイを活用したり、食べこぼしの汚れを防ぐお食事エプロンを使うと、全身を着替える手間も省けます。
ここが大変③ おむつ替えや着替えを嫌がるので手間がかかる
赤ちゃんに気をとられず集中することが一番の近道
おむつ替えや着替えで赤ちゃんがグズグズ、バタバタ……。ついママも焦ってしまいますね。お気に入りの音楽やおもちゃでご機嫌をとりたくなりますが、赤ちゃんはそこまで物に執着がありません。それよりも集中して手早く進めるほうが短時間で終わります。
ハイハイが始まったらベビー服の見直しを
あとは脱ぎ着しやすい洋服を選ぶのもポイントです。ハイハイを始めるころには足も活発に動かせるようになるので、足部分をスナップで留めるツーウェイオールやカバーオールはそろそろ卒業したほうがラクです。
上下が分かれた服のほうが、赤ちゃんにも動きやすくて快適です。やわらかくて伸びの良いTシャツ、スパッツなどは便利です。
まとめ
衛生面のことなので、なかなかムダを省きにくいおむつ替えや着替え。手を抜きすぎると肌トラブルにもなりかねないので、なるべく清潔に保ってあげたいですね。清潔なおむつや洋服に取り替えてあげたら赤ちゃんも気持ちが良いはず。終わったら「頑張ったね、きれいになってよかったね」としっかりほめてあげましょう。