できるわけない!
北海道の函館山の展望台で、素敵な夜景を望みながらプロポーズ。――それが僕の夢でした。
婚約指輪を忍ばせ、いよいよプロポーズをしようと決めていた日。ところが、天気はあいにくの曇り空でした。展望台から見えるはずの夜景は半分ほど雲に隠れ、さらに観光地ということもあって、周囲にはたくさんの人が。当然、周囲の目や状況を考えると、そこでプロポーズをするのは難しく、断念することに。
冷静に考えれば、函館山の展望台は多くの観光客が訪れる場所で、そんな中でプロポーズをするのが難しいことはわかりそうなものですが、ロマンチックなシチュエーションへの憧れが強く、すっかり頭から抜け落ちていました。
彼女とは「曇っていて残念だったね」などと話しながら、2人でロープウェイで下山しました。
その後、ホテルに戻り、就寝前のことです。真っ暗な部屋の中、「今日しなければ、いつするんだ!」と思い立ち、僕は彼女にプロポーズしました。彼女は「今言うの?」と言いたげな反応でしたが、もともと結婚を前提に交際していたこともあり、無事に受け入れてもらえました。
10年以上も前の話ですが、妻からはいまだに笑い話にされています。プロポーズとなると、ついロマンチックな演出に憧れてしまいますが、現実的な状況もきちんと考えなければならないのだと実感した経験でした。
著者:島田耕作/40代男性・結婚して10年以上。趣味はドライブ、温泉巡り、城巡り。
イラスト:たこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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