まるで抜き打ちチェック? 無言の掃除に募るプレッシャー
義母が家に来るたび、帰る頃にはキッチンや水回りが見違えるほどピカピカになっています。くすんでいたはずの蛇口は鏡のように光り、排水口のゴミまできれいに消え去っているのです。
最初は「私のやり方に不満があるのかな」「掃除ができていないという、ダメ出しのつもり?」と感じてしまい、正直あまりいい気分ではありませんでした。しかも義母は「ここ、掃除しておいたわよ」などと恩着せがましく言うわけでもなく、ただ黙々と掃除をして帰るのです。
「次はどこをチェックされるんだろう……」毎回続く無言のプレッシャーに、私の中には気まずさとストレスだけがたまっていきました。
夫が義母に直接聞いてみると……
耐えきれなくなった私は、ある日夫に「お義母さん、私の掃除に不満があるのかな……」とこぼしてしまいました。すると夫は「俺から聞いてみるよ」と、すぐに義母へ電話をかけてくれたのです。
「母さん、なんで黙って掃除して帰るの? なんか不満でもある?」と、私の気持ちを代弁して直球で聞いてくれました。すると、電話口から義母の慌てた声が聞こえてきたのです。
「えっ!? 違うのよ! あの子、毎日忙しそうに頑張ってるから、少しでも休ませてあげたくて……。『掃除しておくわね』って言うと、かえって嫌味に聞こえるかと思って、あえて黙ってやってたのよ」
なんと、義母のあの行動は、私に口出しをしないための「不器用すぎる思いやり」だったのです。夫からその言葉をそのまま伝え聞き、私は驚きつつも、「私を責めていたわけじゃなかったんだ!」と憑き物が落ちたようにスッキリしました。
相手の真意を知ることで、こんなにも見え方が変わるのだなと実感しています。これからは私からも、「お義母さん、いつも助かります」と笑顔で伝えながら、良い関係を築いていこうと思います。
著者:前田摩耶/40代女性/小学生の子どもを3人育てています。商社でフルタイム勤務中。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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