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「子どもうるせぇ!キャリー邪魔」大混雑のエレベーターで非難され続け…え?周囲が一斉に抗議した結果

半年ほど前、家族3人で都会へ旅行したときのことです。大きなキャリーケースを持ち、機嫌が悪い2歳の娘を連れて混雑するターミナル駅にいた私たちは、エレベーターで嫌がらせを受けました。そんなときに現れたのは、強面の救世主で……。

 

子連れエレベーターで嫌味

私は家族全員分の荷物が入った重いキャリーケースを持ち、夫は移動を拒んで泣き叫ぶ娘を抱えてターミナル駅の構内を歩いていました。周囲は人と人がぶつかり合うほどの混雑ぶりで、私たちは目的地へ進むだけで体力を削られてしまいます。

 

そんな状況で、エレベーターに乗るため列に並ぶと、すぐ前に若いカップルがいました。彼らは待ち時間の長さにいら立っていたようで、「人多すぎてマジ無理」などと話しています。そしてそのイライラは後ろの私たちに突然向けられ、睨みつけながら「キャリーケース、エレベーターで邪魔になるよな〜」「子どももうるさいしマジで勘弁。一緒に乗りたくないわ」と、心ない言葉を吐き捨てたのです。しかしその態度は非常に威圧的で、私たちは縮こまるしかありませんでした。

 

 

数分後、ようやく到着したエレベーターにカップルが乗り込みます。すると、そのカップルは扉付近で立ち止まったままスマートフォンを眺め、後ろに続く私たちのためにスペースを空ける気配がまったくありません。私が勇気を出して「奥へ詰めていただけますか」と声をかけましたが、男性は「うるせぇな」とこちらを鋭くにらみました。

 

予想外の声に娘が泣いてしまうと、エレベーターの隅に立っていた70代くらいの男性が低い声で「お二人さん、もっと奥に行けるやろ」と言い、鋭い眼光を向けます。よく見ると年配男性は黒いレザージャケットを羽織っており、ただ物ではない迫力。カップルはしぶしぶ奥に詰めてくれ、おかげで私たちは中に入れましたが、娘はぐずぐずのままで、エレベーターが上っている間もカップルは「チッ。うるせぇ」と舌打ちを繰り返します。さらには、「やっぱ一緒に乗りたくなかったわ、子どもホントうるさい」「キャリー邪魔だしさぁ」と、さきほど言っていた言葉を再度吐き出し、不満を隠そうとしません。

 

 

すると。20人ほどが乗っているエレベーターが静まり返る中、その強面の男性は再び彼らの方を向き「文句言える元気が余っているなら、わざわざこれに乗らずに階段を使えばいい。荷物も持っていないし、何かこれに乗らんといけん事情があるんか?」と静かに言い放ちます。すると、エレベーターに乗っていた他の人も「子連れで大変なのにね……」「文句言い続けるなんてひどいわぁ……」と小声で話し始め、私たちの味方に。次第に、若いカップルへ冷ややかな視線が集まり始めたのです。

 

年配男性の正論に、カップルは反論できない様子でした。すっかり大人しくなった2人は、扉が開くや否や顔を真っ赤にして逃げるように外へ飛び出していきました。年配男性の怖そうな見た目からは想像できないやさしさに驚いていると、男性は実は鉄道会社のOBだと教えてくれたのです。私たちがお礼を伝えると、男性は私たちに向かって「どうってことない。ここは昔から混むんだ、悪いね。お嬢ちゃん、いい旅を」と言い残し、立ち去りました。

 

 

理不尽な態度に圧倒され、縮こまることしかできなかった私たちにとって、あの男性の毅然とした態度は本当に救いでした。同時に、困っている人を前にしたとき、あのように手を差し伸べられる強さとやさしさを持ちたいと強く思わされた出来事でした。私もいつか、あの男性のように勇気を出して誰かを助けられる人になりたいです。
 

 

著者:天野朋美/20代・ライター。おしゃべりが大好きな2歳のひとり娘を育てるママ。ライターをしながら、平日はワンオペ育児中。映画鑑賞とカフェ巡りで、日々のストレスを発散している。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

 

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