いつもまとめて払ってくれるママ友
子ども同士が仲良くなったことをきっかけに、よく一緒に遊ぶようになったママ友がいました。彼女は気さくで面倒見がよく、集まりのたびに必要な物をまとめて用意してくれる人でした。
「みんなで使う物は私がまとめて買っておくね」「お金はあとで割り勘で大丈夫!」と自分から引き受けてくれることが多く、最初はとても助かっていました。
ところが、彼女が用意してくれた物について、あとから請求される金額に違和感を覚えることが増えていきました。
公園遊び用のお菓子代で一人1,500円、子ども会用の飾り付け代で一人3,000円など、「そんなにするのかな?」と思うことが何度かあったのです。それでも、せっかくの関係に水を差したくなくて、最初は何も言えずにいました。
転機になったのは、彼女の家にみんなで集まった日のことでした。
お昼は、彼女が「まとめて注文するよ」と言ってくれたので、私たちはスマホでお店のメニューを見ながら、それぞれ好きなお弁当を選びました。私は1,300円のお弁当を注文しました。
食事のあと、彼女から「飲み物代とかも入れて、1,800円ね」と言われたのです。一瞬、少し高い気もしましたが、デザートや飲み物も用意してくれていたため、その場では「それくらいかかるのかもしれない」とも思い、言われた金額を支払いました。
しかし後日、別のママと話していたときに、その金額が不自然だったことに気づきました。そのママが注文したお店のメニューを見直してみると、私が選んだお弁当はやはり1,300円でした。さらに、用意されていた飲み物やデザート代を多めに見積もっても、請求された1,800円には届きそうにありませんでした。
ほかのママにもそれとなく聞いてみると、それぞれ実際に頼んだ金額より、数百円ずつ多く請求されていたことがわかりました。
本人に確認すると、「細かい準備代も入れているから」と言われましたが、具体的な内訳の説明はありませんでした。もちろん、彼女の家を使わせてもらっていたので、準備代を払うこと自体が嫌だったわけではありません。ただ、事前に何の説明もないまま、実費より多い金額を請求されていたことに、不信感を抱いたのです。
お金そのものよりも、信じていた人がこういうことをしていたという事実のほうがショックだったのです。そう考えると、これまでのお菓子代や飾り付け代も、本当にその金額だったのだろうかと疑ってしまいました。
その後、お弁当の件とは別の集まりでも、似たように少し多めの金額を請求されていた人がいたとわかりました。それからは、彼女が「まとめて買っておくよ」と声をかけても、各自で用意する人が少しずつ増えていきました。私自身も必要最低限の付き合いにとどめ、金銭が絡む誘いは断るようにしています。今は、無理に関わらない距離感が自分にはちょうどいいのだと感じています。
著者:藤井さとみ/30代女性/5歳、1歳の子どもを育てる母。趣味は、映画鑑賞。子どもを寝かし付けたあとに観ている
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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