陣痛までの経緯
私の出産は破水からスタートしたので、このあとに陣痛がくるんだという心構えはできており、おなかの張りの間隔が次第に短くなる感覚もよくわかりました。
ところが、「今日は生まれなさそうですね」と助産師さんに言われ、まだまだ生まれないのかと落ち込みました。そんな状況で眠れるはずもなく、ずっと本を読んで過ごしていました。出産に対して不安はありましたが、病院にいたことで安心感はとても大きかったことを覚えています。
まさかの「痛くない」陣痛体験
その日、21時になった時点で破水してから7時間が経過していました。本を読んでいるときに便意をもよおしてトイレへ。ところが、出ません……。この流れを繰り返し、10回以上トイレに行っていました。そんなときに、気が付いたのです。これは便意ではなく「陣痛だ」ということに。
その後、陣痛室に移動し、この「トイレに行きたい」という感覚とずっと闘っていました。私が感じた陣痛は「痛い」ではなく「トイレに行きたい」だったのです。
気が付いたら分娩台への移動、出産へ
私の陣痛は「うんちが出そう」という感覚しかなく、波がくるたびにおしりをテニスボールで押していました。その後、痛くなるのかと思いきや、そのまま分娩台に移動。10分で出産となりました。
自分でも本当に初産かと疑うスピードで、出産までの4時間の間、「痛い」という感覚がなく終わってしまいました。初めて「痛い」と思ったのが、会陰切開による傷です。「鼻からスイカ」の体験もできずにあっという間に終わった出産でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/imasaku
監修/助産師REIKO
著者:今井さくら
一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。