わが家は共働きということもあり、夫にはもっと育児や家事に関わってほしいと思っていました。ところが夫は、「やるよ、やるよ」と言うばかりで、実際にはなかなか動いてくれません。
そんなある日、夫が突然「来月には仕事が落ち着くから、今度こそ絶対にやる」と宣言。娘の面倒を見ると約束してくれました。
夫「実は今月…」突然の告白にがく然
それから数日後、夫が私に頭を下げてきました。今月は給料を家に入れられないと言うのです。驚いて理由を聞くと、クレジットカードの支払いがとんでもない額になっていたとのこと。残業続きでデリバリーを頻繁に利用し、さらにストレスから買い物に走ってしまったと言います。
それを聞いた私は、思わず怒りが爆発しました。私は必死に仕事、家事、育児をこなしているのに、夫は散財した挙げ句、生活費を入れられないと言いだしたのです。自分がどれだけ身勝手なことをしているのか、まるで理解できていないようでした。
そこで私は、実家に帰ると宣言。すると慌てた夫は、自分の危機的な状況を打ち明け始めました。最近は特にストレスがたまりすぎて、自分でもおかしくなっていること。自分も頑張らなければいけないのに、本当に申し訳ないと思っていること。その様子を見て心配になった私は、夫に救いの手を差し伸べることにしました。
じつは、ちょうど大きなデザイン案件の依頼を受け、しばらくは安定した収入が見込める状況でした。夫には、あなたがしばらく仕事を休んでもなんとかなると伝えました。すると夫は、気持ちが少しラクになったと言ってくれ、病院を受診することも約束してくれました。
じつのところ、夫の告白前から、私は2週間ほど帰省する予定を立てていました。抱えていた仕事が落ち着くまで、娘を両親に見てもらいながら作業しようと考えていたのです。夫のことが気がかりで、早めに帰ってこようかとも思いましたが、「大丈夫だから、ゆっくりしておいで」という夫の言葉に甘えることにしました。
留守のはずのわが家から子どもの声が…
実家に帰省していたときのことです。以前、生活音の件で連絡先を交換していたお隣さんから、突然連絡がありました。何かと気になったことをすぐに確認してくる、少しおせっかいなところのある人です。
「幼い子を放置して旅行なんて。親としてどうなの?」
「通報しますよ」とまで言われましたが、何のことなのかまったくわかりません。とりあえず、うちのことではないと思いました。なぜなら……。
「あの……娘なら隣にいますが」
「え? だってお隣から子どもの声がするわよ」
私が帰省前に「娘としばらく留守にするんです」と伝えていたため、部屋から幼い子どもの声が聞こえたことを不審に思って連絡をくれたようです。マンションには、娘と同じくらいの年の子は住んでいません。胸騒ぎがした私は、慌てて自宅に戻りました。
そして、見守りカメラの映像を確認。すると、わが家に堂々と出入りする女性と子どもの姿が映っていたのです。夫とも親しげにしており、私はすぐにピンときました。
すぐ夫に連絡して問い詰めると、夫は「親戚の子を預かっている」と言い訳をし始めました。しかし、カメラの映像を証拠として突きつけると観念し、不倫を白状したのです。しかも今、夫はその女性とデート中のようで……。私はすぐに帰ってくるよう伝えました。
夫の裏切りを知り、娘のために選んだ道
夫の話によると、最近は不倫相手の要求がエスカレートし、結婚まで迫られるようになったため、別れようと思っていたとのこと。いろいろと言い訳を並べる夫に、私は強い怒りを覚えました。
それから私は、夫の携帯電話の履歴を確認。忙しいと言って帰りが遅かった日のほとんどが、不倫相手との密会だったことがわかりました。さらに、彼女に要求されるまま、私たちがいない家で一緒に過ごし、会社を休んで遊び回っていたことも判明。
ここまでひどい人だとは思っておらず、これ以上、夫と一緒に娘を育てていくことはできないと確信しました。夫からは「もう一度チャンスがほしい」と懇願されましたが、私は「二度と顔を見せないでほしい」とはっきり告げました。
両家の両親からの後押しもあり、離婚はすぐに成立。慰謝料と養育費もしっかり受け取ることができました。もちろん、不倫相手の女性にも慰謝料を請求。夫は両親から縁を切られ、不倫相手とも結局うまくいかなかったようです。今はどこで何をしているのやら。シングルマザーになりましたが、これからは娘を第一に、大切に育てていきたいと思っています。
◇ ◇ ◇
信頼関係は日々の積み重ねによって築かれる一方で、失うのは一瞬。家族が自分を信じ、支えようとしてくれているときに、その気持ちを裏切るような行動は決して許されるものではありません。大切な人からの信頼を失わないためにも、自分の行動には責任を持ちたいですね。
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。