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「中卒のくせに」企画を盗んだ社長の息子…後日、役員から飛んだ鋭い質問に絶句

私は26歳で、食品会社の企画部に勤めています。中学生のころに父が病気になり、私は家計を支えるため、高校進学はせずに働くことを選びました。最初は地元支社の事務補助から始めましたが、少しずつ任される仕事が増え、正社員登用を経て本社の企画部へ異動することになったのです。ところが、社長の息子であるA男が入社してきてから、職場の空気が少しずつ変わっていったのです――。

 

評価されるたびに向けられる敵意

本社へ異動して数年。私は企画部で複数のプロジェクトを任されるようになっていました。

 

ある日も、廊下で社長とすれ違った際、「この前のプレゼン、よかったよ。引き続き頑張ってくださいね」と声を掛けてもらいました。うれしく思っていると、その様子を見ていたA男が不機嫌そうに舌打ちしました。

 

A男は社長の息子で、私と同い年。別部署での研修を終え、最近になって企画部へ配属されてきたばかり。「俺は社長の息子だぞ」と周囲に威張ることが多く、社内でも問題視されていました。

 

さらに私に対しては、

 

「中卒のくせに、何でお前なんかがここにいるんだ?」

 

と嫌みを言ってくることもあったのです。私は相手にせず仕事を続けていましたが、次第に違和感を覚える出来事が増えていきました。

 

消えた資料と奪われた成果

ある日、社内会議で使われた資料を見た私は驚きました。そこには、私が部内共有フォルダに保存していた企画案とよく似た内容が使われていたのです。

 

その企画案は、上司や関係部署に確認してもらうため、社内ルールに従って共有フォルダへ保存していたものでした。市場分析の切り口や構成まで似ていたため、私は強い違和感を覚えたのです。

 

その後も似たようなことが続いたため、私は資料の管理方法を少し見直すことにしました。共有フォルダに保存する資料とは別に、調査に使った資料名や数値の算出過程、作成途中のメモを手元に残しておくようにしたのです。

 

数日後、「今回のプレゼンはA男さんが担当する」と知らされました。私は嫌な予感を覚えましたが、あえて何も言わず様子を見ることにしたのです。

 

 

会議室に流れた異様な空気

プレゼン当日。A男は自信満々に発表を始めました。しかし質疑応答の時間になると、役員の一人が資料内の数値について「この市場予測の数値は、どの資料を根拠に算出したのですか?」と質問したのです。

 

するとA男は言葉に詰まりました。

 

「数値の出所は……えっと、その……業界資料を参考に……」

 

「どの資料ですか?」と、さらに質問が重ねられます。A男は出典も算出方法も説明できませんでした。

 

そこで私は手を挙げて、「その数値について補足してもよろしいでしょうか」と言いました。そして、使用した調査資料と算出方法、なぜその仮説を立てたのかを説明したのです。

 

すると別の役員が「ずいぶん詳しいですね……」とひと言。A男に向き直って、「この資料は君が作成したと聞いているが、その数値の根拠を説明できないのか?」と聞きました。するとA男は真っ青になり、「そ、それは……」と言い淀むばかり。会議室には張り詰めた空気が流れました。

 

その場では結論が出ませんでしたが、会議後に資料の作成経緯について確認がおこなわれることになったのです。

 

その後、明らかになった真実

社内確認がおこなわれた結果、私が作成したデータが無断で使用されていたことが判明しました。A男は関係者に謝罪し、しばらく企画業務から外れることになりました。

 

一方で私は、改めて企画内容について説明する機会を与えられました。企画の背景や市場調査の内容、今後の展開案についてプレゼンをおこなうと、役員たちからは好意的な意見が相次ぎました。会議の最後には社長から、「企画の背景までよく考えられていますね。引き続き、この企画を進めてください」と声を掛けてもらったのです。

 

さらに後日、その企画は正式に採用され、私はプロジェクトの中心メンバーとして任されることになりました。

 

あのころは、「中卒だから」と言われるたびに悔しい思いをしていました。ですが今回の出来事を通して感じたのは、最終的に評価されるのは学歴や肩書きではなく、積み重ねてきた仕事そのものだということです。理不尽なこともありましたが、努力を続けてきたことは無駄ではありませんでした。

 

現在は係長として後輩の指導も任されています。これからも、自分らしく仕事に向き合いながら、一歩ずつ成長していきたいと思っています。

 

--------------

学歴だけで人を判断し、他人の成果を自分の手柄のように扱うA男。しかし最後は、実際に仕事へ向き合ってきた人とそうでない人との差が表れる結果となりました。主人公が感情的にならず、仕事で信頼を積み重ねてきたからこそ得られた評価だったのかもしれません。努力や実績の価値について改めて考えさせられるエピソードでした。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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