勤務先が近く、私のほうが家にいる時間が長いので、なんとか家事をこなしていた私。しかし夫は部屋が散らかっている、洗濯物が片付いていないなど、逐一ダメ出しをしてきます。
そんなに気になるのであれば自分でやってほしいと伝えましたが、自分ではまったく何もしないのです。
事あるごとにネチネチ言ってくる夫
夫は、女性のほうが家事を得意とするはずなのに、それができないのはおかしいと考えているよう。さらに、女性は計画的なお金の使い方が苦手だから無駄遣いが多いなどと、家計の管理にまでネチネチと口を出すようになりました。
自分の小遣いでコートを新調したときにも散々言われました。買ったコートは決して安くはありませんが、私は良い物を長く使いたいタイプ。一方夫は安い物を買って頻繁に買い換えるタイプです。価値観の違いとはいえ、グチグチと言われる毎日にはうんざりしてしまいます。
それに私からすると、夫のほうが無駄遣いが多いと感じてしまいます。バイクやお酒など、趣味に際限なくお金を使うので、放っておいたら給料を全額使い果たしそうです。
ある日突然、貯金が消えた!?
ある日、部屋でのんびりしていると夫が怒鳴り込んできました。
「結婚して3年たつのに貯金がゼロなんておかしいだろ! 俺の金を使い込んだのか!? お前が使った分、全額返せ!」
そろそろ新しいバイクが欲しくなった夫は、これまで見向きもしなかった夫婦の口座の残高を確認し、お金がないことに気付いて激怒したようです。
この口座を管理しているのは、料理や買い出しなどの家事を担っている私です。でも使い込んだわけではありません。
「俺の金? そんなのないけど」
実は夫は独身時代に会社の後輩にお金を借りていたよう。情けないことに返そうともせず、ずっと踏み倒していると聞きました。被害者である後輩に泣きつかれた私は、貯金を借金返済に充てたというわけです。
それを聞いた夫は怒り出し、返済なんて貯まったらでいいだろう、バイクを買うのが先決だと言い出しました。そして、勝手なことをしたと私をなじり、これではまるで泥棒だと侮辱するようなことまで言い出したのです。
会社での夫の様子を聞いて…
実は借金の件で後輩から話を聞いたとき、もう夫とは一緒にいられないと思うようになりました。借りたお金を返さないなんて言語道断です。
それに、夫が会社でも後輩や部下に対して横暴な態度をとっていることを知りました。家の中だけでなく、外でもそんな最低な振る舞いをしているとは思いもしませんでした。
夫との離婚を決意した私。貯金について夫から怒鳴られた直後、別れたいと切り出しました。
すると夫は急に「夫婦は支え合って生きていくべきだ」などとすり寄ってきたのです。これまで散々私のことをバカにしてきたのに、いざ離婚となると、家事や金銭面で頼る相手がいなくなることに焦ったのでしょう。
あまりの都合の良さに呆れ果て、私はさっさと縁を切ることにしました。独身生活に戻った今は、気ままなおひとりさま生活を楽しんでいます。
◇ ◇ ◇
「夫婦のお金は、夫婦ふたりのもの」。この共通認識が持てるかどうかが、夫婦の家計管理の第一歩かもしれませんね。どちらか一方が「自分が稼いだお金だから」と威張ったり、逆に相手のやり方に無関心になったりしてしまうと、後からトラブルになることもあるでしょう。
また、円満な家計管理のためには、どちらか片方に任せきりにするのではなく、定期的に貯金額や収支を一緒に確認する機会を作るのも一案です。「今これくらい貯まっている」「来月は少し出費が多い見込み」などとふたりで現状を共有する時間を持てば、管理を任された側のプレッシャーも和らぎますし、相手への思いやりも生まれるのではないでしょうか。
【取材時期:2026年4月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。