

平成ギャルの先輩の家へ!
高校生のころ、友だちに誘われて先輩の家へ遊びに行くことになりました。
友だちはその先輩と同じ部活で、普段から仲良くしていました。一方の私は、数回話したことがある程度。それでも「せっかくだから」と、一緒にお邪魔することにしたのです。
先輩はまさに「平成ギャル」という言葉をそのまま形にしたような人でした。
明るい髪色に長いネイル、派手なメイク。部屋には豹柄の小物や化粧品、つけ爪などが並び、当時ギャル文化とは縁遠かった私にとっては、まさに別世界でした。
けれど、そんな見た目とは裏腹に、先輩はとても気さくな人。初対面に近い私にも自然に話しかけてくれて、気づけばすっかり打ち解けていました。
突然のトラブル発生…!?
そんな中、友だちの様子が急におかしくなったのです。それまで普通に話していたのに、急にそわそわし始め、「ちょっとトイレお借りします」と言って席を立ちました。
最初は私たちも気にせず会話を続けていました。しかし、5分ほどたっても友だちは戻ってきません。心配した先輩がトイレのドアを軽くノックして声をかけましたが、返事はなし。
さらに数分たっても状況は変わらず、先輩は少し強めにドアを叩きながら、「なんかあったんでしょ?」「見せてみな!」と声をかけたのです。
すると友だちは観念したようにドアを開けました。
聞けば、急に生理がきてしまい、下着だけでなくズボンまで汚れてしまったとのこと。友だちは恥ずかしさとショックで、どうしたらいいかわからなくなっていたのです。
ギャル先輩の迷いのない行動!
状況を把握した先輩は、まったく慌てませんでした。すぐに自分の生理用パンツと派手なスウェットを取り出し、「とりあえずこれはきな」「ナプキン、そこのボックスにあるから」と友だちへ手渡したのです。
さらに、汚れてしまった下着やズボンを受け取ると、洗剤をかけてそのまま洗濯機へ。あまりにも手際がよく、私はただ見ていることしかできませんでした。
恐縮した友だちが何度も謝ると、先輩はさらりとこう言いました。
「こういうときはお互いさまっしょ!」
そして何事もなかったかのように、紙パックのジュースをストローで飲み始めたのです。
その姿が本当にかっこよくて、私は思わず見とれてしまいました。
当時の私は、平成ギャルといえば「派手で怖そう」というイメージを持っていました。けれど、この出来事をきっかけに、人の本当の魅力は見た目だけではわからないのだと実感しました。
今振り返っても、あの先輩は私の中で“最強にかっこいい平成ギャル”です。誰かが困っているとき、私もあんなふうに行動できる人でありたいと思っています。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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