最後のひと押しが足りず会陰切開
初めてのお産のとき、私はお産の進行が早かったようで、病院に着いて「あと30分くらいで出産だろう」と言われ、入院しました。ところが、分娩台の上で1時間陣痛に耐えてもまだ生まれない……。私の呼吸法も悪かったのか、赤ちゃんが酸素不足で危険とのことで、会陰切開をすることになったのです。
雑誌などで会陰切開の体験談を読んで、「痛そう!」「正直切りたくないな……」と思っていたのですが、赤ちゃんのためならと気持ちを切り替えました。
リアルな音のみ! 痛みは感じず
そして、「麻酔をします」のひと言とともに、局所麻酔のチクッとした軽い痛みのあと、「ジャキッ」となんともリアルな音が……。
麻酔のおかげか、陣痛の痛みのほうが強かったからかわかりませんが、切開したときの痛みはありませんでした。そして、この会陰切開のおかげですぐに出産に至りました。生まれてきた赤ちゃんは、3,450gと大きめだったので、「大変だったね~」と助産師さんに言われたことを覚えています。
産後の感動とともに縫合の痛みに耐える!
私の産後のイメージは、「やっと会えたわが子との感動の対面!」というキラキラしたものだったのですが、実際はわが子の顔を見られると同時に、切開した会陰の縫合も始まりました。
切れ方や先生のスキルなどいろいろな要因があると思いますが、縫っている時間も意外と長く、ジワリと冷や汗が出たことを覚えています。個人的には、麻酔をしたときや会陰切開したときよりも、縫合してもらっているときのほうが痛かったように思います。
会陰切開が怖いと感じるのは一般的な感覚だと思います。でも、それは切開の瞬間と産後の数分だけの我慢! 何よりも「やっとわが子に会える!」と思えば、大きな負担にはなりませんでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/(c)chicchimama
監修/助産師REIKO
著者:小林夏希
4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。