

私だけの生理予報は「味覚」と「嗅覚」
生理前の症状は人それぞれですが、私の場合は味覚や嗅覚の変化がサインです。
普段はおいしく食べられるお肉が妙にケモノ臭く感じたり、野菜の苦味を強く感じたり、家族と同じ食事をしているのに私だけ「なんだか変な味がする」と思うのです。
最初は体調不良かなと思っていました。しかし何度も経験するうちに、この違和感が起きた翌日には高確率で生理が始まることに気づきました。
当時20代だった私は仕事が忙しく、生理周期もバラバラでした。そのため、生理がいつ始まるのか予想できず困ることも多かったのですが、この味覚や嗅覚の変化だけは不思議と毎回当たっていたのです。
旅行前夜に見逃したサイン
忘れられないのは、夫がまだ彼氏だったころのことです。私たちは1泊2日のサイクリング旅行を計画していました。自転車で遠出をして、温泉にも入る予定で、二人とも楽しみにしていたのです。
ところが出発前夜、夕食のチンジャオロースを食べたとき、いつもと違う違和感がありました。
「豚肉のにおいが強いな……。ピーマンもなんかいつもより苦い?」
そう口にすると、彼は「そう?」と不思議そうな顔をしていました。私自身も「少し疲れているのかな」と思っただけで、その日は深く考えずに就寝。
しかし翌朝になって、すぐに理由がわかりました。生理が始まったのです。
長距離を自転車で走る予定だったため、旅行は泣く泣く延期することに。彼は「仕方ないよ」と笑ってくれましたが、宿のキャンセル料はしっかり発生し、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
今では夫のほうが詳しい!?
あの出来事から年月が経った今でも、生理前になると味覚や嗅覚の変化があらわれます。そしていつの間にか、夫のほうが私の変化に敏感になっていました。
私が「今日の豚肉、ちょっと変な味じゃない?」と言うと、夫は「じゃあ、そろそろ生理がくるね」と即答するのです。もはや夫のほうが、私の生理前サインに詳しいかもしれません。
旅行を延期することになった当時は落ち込みましたが、その出来事をきっかけに、私たち夫婦の間には少し変わった“共通認識”が生まれました。
生理前の味覚や嗅覚の変化はあまり聞き慣れない症状かもしれませんが、ホルモンバランスの変化などが影響している場合もあるそうです。また、体が妊娠に備えた状態になることで、食べ物に対して敏感になることもあると知り、自分の体の変化にも納得できました。
今では、この変化は私だけでなく夫にとってもおなじみのサインになっています。自分の体の特徴を知ることはもちろん、それを自然に受け止めてくれる人がそばにいることのありがたさを、改めて感じています。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
作画:まっふ
監修:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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