凪は、家事や育児に協力的な圭太に感謝しながらも、育児や将来のことを自分ばかりが考えているような違和感を抱き始めていました。一方、圭太は帰宅途中につきまとい被害に遭っていた女性を助けましたが、その出来事を凪に話せないまま過ごしていました。
休日の帰り道、圭太は電車の中でその女性を偶然見かけ、疲れて眠る姿から、昔の凪の控えめだったころを思い出します。母になってたくましくなった凪に頼もしさを感じる一方で、圭太の胸には言葉にしづらい寂しさも生まれていました。
帰宅後、凪は圭太の様子に違和感を覚えますが、圭太は本音を隠してごまかします。さらに凪からマイホーム購入の相談を受けても、圭太は将来への不安を打ち明けられず、凪は「結局、全部自分が決めることになる」と不満を募らせていました。
夫婦で向き合いたい凪と、自分の気持ちを言えない圭太の間には、少しずつすれ違いが生まれています。
そんななか凪は、友人たちとの飲み会でマイホームのことを相談し、圭太への複雑な思いを口にするのでした。
妻を妻と思えなくなった夫
友人たちとの飲み会で、マイホーム購入について相談した凪。友人たちから「夫婦でしっかり話し合ったほうがいい」とアドバイスを受けるなかで、「圭太はやさしいけれど、自分の意見を言ってくれない」と不満をこぼします。
本当は、自分の考えを押し付けたいわけではなく、たまには圭太にもきちんと決めてほしいだけ。友人たちから「ぜいたくな悩み」と笑われながらも、凪はどこか納得しきれない思いを抱えていました。
そのころ、自宅では圭太が娘の世話をしながら凪の帰りを待っていました。帰宅した凪は、娘の寝かしつけや後片付けについて圭太に声をかけますが、その言葉に圭太は引っかかりを覚えます。
凪に悪気がないことはわかっているものの、圭太の中では「妻というより、まるで母親を見ているようだ」という思いがよぎります。
夫婦として一緒にいるはずなのに、圭太の心にはまたひとつ、小さな違和感が積もっていったのでした。
◇ ◇ ◇
夫婦であっても、言葉にしなければ、互いに思っていることがうまく伝わらないこともありますよね。凪は自分の考えを押し付けたいわけではなく、圭太にも主体的に向き合ってほしいだけなのでしょう。一方で圭太も、凪の何げない言葉に引っかかりを覚え、本音を飲み込んでしまいました。
小さな違和感のうちに言葉にすることが、関係を守るきっかけになるのかもしれませんね。
おーちゃん