私が動くとおならの音がする

私が腟ならにハッキリと気付いたのは、ダイニングテーブルで仕事をしていたときのことでした。疲れたので、いつものように椅子の上であぐらをかこうとしたところ、「ぶっ」と大きなおならの音がしました。
「え? 私今、おならした? おならをした感覚はなかったんだけど……」
違和感を覚えたところに、続けざまに「ぶっぶっぶっ」とおならのような音が鳴るではありませんか。「えー? 何? おならしていないのに、おならの音がした。どういうこと?」と訳がわからず、軽くパニックになりました。
翌日、スーパーに行こうと道を歩いていると、ふいに「ぶっぶっぶっ」とまた例のおならの音がしました。周囲に人がいたので恥ずかしくなり「おならじゃないんです!」と心の中で言い訳をしながら、道を急ぎました。
家から10分近く歩いてきたのに、なぜ急におならの音が鳴るのか? 実は私は無意識におならをしているんだろうか? そこまでボケてしまったのだろうか? そんな感じで、1カ月ほどもんもんと悩みました。
腟ならは骨盤底筋の緩みが原因
私の場合、長時間椅子に座っている状態から立ち上がったりあぐらをかいたりしたときに、音が出やすい傾向があるとわかりました。本当におならではないのか確かめようと、椅子に座って2時間映画鑑賞をした後、普段より開脚気味にあぐらをかいてみました。すると、腟から空気が漏れていることが自分でもハッキリ感じ取れました。
そこで、「腟 空気 おなら」のキーワードでネット検索してみたところ、腟なら(ちなら)という言葉を発見。腟ならは、骨盤底筋が緩むことによって腟の中にスペースができ、そこに外から空気が入り込むことで起こる現象だそうです。骨盤底筋が緩む原因は2つあり、1つ目は出産、2つ目は老化とのことでした。
私は湯船から上がった後に腟からお湯が流れ出てくる状態も当たり前のごとく経験しており、かつ尿漏れもありました。年齢からしても、老化が原因で骨盤底筋が緩んでいるんだと自覚。腟ならの悩みを解消するには骨盤底筋を鍛えると良いとのことなので、骨盤底筋を鍛える方法を調べました。
1回3分たらずのお手軽体操で腟ならを改善
ネット上には、骨盤底筋を鍛える方法として、美容クリニックの機械で施術する方法や、腟内にインナーグッズを入れて骨盤底筋にダイレクトにアプローチする方法など、いろいろな方法がありました。でも、お金をかけるのも嫌だし面倒くさいと私の場合は続かないので、1番簡単そうな骨盤底筋を鍛える体操を始めることにしました。
私が選んだ体操は、10秒間腟を締めることを10回繰り返すというものです。具体的には、どんな姿勢でも良いので息を吸って呼吸を止めたまま10秒間腟をキュッと締めた後、5秒かけて息を吐きつつ腟を緩める。これを10回繰り返します。
初めは腟を締めることがうまくできなかったので、まず肛門に力を入れてから腟に力を入れるという2段階ステップで腟を締めていました。
また、初めは10秒間腟を締めることができなかったので、5秒間から始めました。毎日何時になったら体操をするというような時間は決めずに、キッチンで食器を洗っている間や仕事の最中など、こまめに体操をしました。特にスマホの無料アプリを使用中、CM動画が流れるときは必ず体操をするように心がけました。
◇◇◇◇◇
体操を始めて1カ月たった今では、あんなに悩んでいた腟ならは出なくなりました。そして何年間も当たり前になっていたので気にもしていなかった、湯船から出たときに腟からお湯が流れ出るという状態も気が付いたらなくなっていて驚いています。
三日坊主な私が体操を継続できているのは、座っていても立っていても寝ていても、いつでもどこでも気付いたときにすぐできて、しかも短時間で終わるという点が自分に合っていたからだと思います。これからも気負わずに緩く体操を続けていきたいです。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:島田しばこ/40代主婦ライター。更年期で不眠気味。毎日が不調。
臨月から始まったおならの変化

臨月が近くなったころから、おならが以前より出やすくなった気がして落ち着かない日が続きました。妊娠中の体の変化だと思いながらも、動くたびに小さな音にそわそわし、少し不安を感じることもありましたが、一時的なものと考えて過ごしていました。
出産すれば自然と落ち着くと思っていたのですが、意外にも産後のほうが抑えづらくなりました。歩いているときに無意識のうちに「ぷっぷっ」と出てしまうことがあり、そのたびに恥ずかしさが押し寄せ、どうしたらいいのかわからない日が続きました。
◇◇◇◇◇
産前産後の体の変化は、私自身の感覚を越えて波のように訪れるものだと学びました。特に、日によってコントロールの難しさに幅があることに気付き、一時的な不安ではなく、体の回復と向き合う期間なのだと捉えられるようになりました。焦らず、自身の変化を観察しながら、これからもこのデリケートな変化とじょうずに付き合っていこうと思います。
【沢岻先生からのアドバイス】
妊娠中から産後にかけて感じるガス(おなら)が出やすい、あるいは腟から空気漏れの音がするといった変化は、大きくなった子宮による腸の圧迫や、出産による骨盤底筋の緩みが原因で起こる一般的な変化であり、一時的なものです。過度に不安になったり恥ずかしがったりする必要はありません。改善策としては、骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操(肛門や腟をきゅっと引き締める体操)が有効です。また、日ごろから便秘を防ぐ食生活を心がけることも大切です。もし、痛みを伴う場合や症状が急激に悪化する場合は、遠慮なくかかりつけの医師に相談してください。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。
2013年神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や、更年期を中心としたヘルスケア領域が専門。心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代の女性を統合医療による全人的なサポートをおこなっている。
著者:橋本パピコ/30代女性・会社員
イラスト:アゲちゃん
まとめ
「腟なら」の改善に欠かせないのが骨盤底筋を鍛えることです。体験談にもある通り、腟の引き締めエクササイズは場所を選ばず、気付いたときにすぐ実践できるのがメリット。早速この記事を読みながら、トライしてはいかがでしょうか? 骨盤底筋のエクササイズは、将来の尿漏れ対策にも役立つと言われています。「まだ自分は大丈夫」という方も、今のうちから習慣にしておくと安心です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※一部、AI生成画像を使用しています
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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