

さわやかイケメンとの出会い
金融機関で営業の仕事をしていたころ、取引先でひとりの男性から声をかけられました。彼の勤務先は大手の電力会社。背が高く、清潔感があり、スーツの着こなしもきれいでした。
話し方も落ち着いていて、第一印象は「仕事ができそうな人」。自然な流れで連絡先を交換し、後日、会うことになりました。
初デートでは、彼の運転する車でディナーへ。選んでくれたお店も落ち着いた雰囲気で、会話も途切れず、そのままカラオケにも行くことに。仕事の話や趣味の話で盛り上がり、終始楽しい時間を過ごしました。
帰り際、彼から「よかったら付き合ってほしい」と言われ、私は迷わずOK。見た目も仕事も申し分なく、「こんな出会いはなかなかないかもしれない」と思うほど、理想的なスタートでした。
付き合ってから見えた意外な一面
ところが、付き合ってしばらくすると、少しずつ違和感を覚えるようになりました。最初に気になったのは、彼がお風呂を後回しにしがちなことです。最初はたまたまだと思っていましたが、3日以上入らないこともあり、私は戸惑ってしまいました。
さらに、彼の車で出かけるときも、出発前に「運転お願いね」と言われ、私が運転する流れになることも。食事の支払いも「あとで払うね」と言ったまま、その後うやむやになることがありました。
付き合う前のさわやかな印象とは違い、生活面ではかなりマイペースな人だったのです。
半同棲でわかった生活習慣の違い
その後、彼には職場の寮があったにもかかわらず、私の家で過ごす時間が増えていきました。一緒にいる時間が長くなるほど、生活習慣の違いがはっきり見えてきます。
私が「お風呂に入ろうよ」と声をかけても、「面倒だからいい」と断られることも。出かける計画を立てても、運転は当然のように私任せ。家事についても、自分から動いてくれることはあまりありません。
一方で、見た目の印象にはとても気をつかう人でした。仕事に行くときは、びしっとスーツを着こなし、香水をつけて出勤します。そのため、職場の人たちは、彼の普段の生活ぶりを知ることはなかったと思います。
そのギャップに戸惑いながらも、一度好きになった気持ちをすぐに切り替えることができず、私はその生活を2年ほど続けてしまいました。
最終的には、私の気持ちが少しずつ離れていき、彼とは別れることになりました。
結婚後、家族で出かけた先で、偶然彼と再会したことがあります。彼は相変わらず身だしなみが整っていて、隣には奥さんらしき女性がいました。その姿を見て、彼にも新しい生活があるのだと感じました。
この経験から、人は見た目や肩書きだけではわからないのだと実感しました。大切なのは、一緒に過ごす中で無理なくいられるかどうか。そう気づけたからこそ、今の穏やかな生活を大事にできているのだと思います。
著者:御法川元子/30代女性・2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
作画:霜月いく
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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