圭太は、つきまとい被害を受けていた女性・ゆうきを助けたことをきっかけに、凪には話せない関係を少しずつ深めていました。一方の凪は、家事や育児に協力的でありながらも自分の意見をあまり言わない圭太に、物足りなさや不安を感じています。
凪は結婚式の準備や子育てを振り返り、圭太が本当に自分の意思で家族と向き合っているのか、改めて疑問を抱きました。それでも、圭太からマイホームの内見を提案されたことで、凪は久しぶりに夫婦の未来に希望を感じます。
しかしその裏で、圭太はゆうきと「これくらいなら大丈夫」と考え、LINEを交換。凪の知らないところで心を弾ませ始めていました。
そんななか、帰宅した圭太の言動に、凪は少しずつ違和感を覚え始めます。
帰宅した夫に覚えた違和感
仕事から帰った圭太は、凪に遅くなった理由を尋ねられ、「ちょっとその辺をドライブしちゃった」と答えました。凪が娘の萌と一緒に行きたかったと残念がると、圭太は翌日の夜、家族で夜景を見に行こうと提案します。思いがけない誘いに、凪と萌は喜びました。
その直後、圭太のスマホにゆうきからメッセージが届くと、圭太の顔がほころんでしまいます。
「また会えてうれしかったです」
「僕もまた会えてうれしかったです」
まるで独身時代に戻ったかのような、なつかしいときめきに、圭太の心は弾んでいたのです。
そこへ萌が「パパ、抱っこ」と甘え、圭太は娘を抱き上げました。
2人の姿を見つめながら、凪の胸には小さな違和感が残ります。夜のドライブをひとりで楽しんだ圭太、スマホを見て顔をゆるませる圭太、娘に声をかけられて焦る圭太――。
いつもと少し違う夫の様子が、凪の心に引っかかり始めていました。
◇ ◇ ◇
大切な相手だからこそ、ほんの小さな表情や態度の変化にも心は敏感になりますよね。家族に向けたやさしさと、胸の内に芽生えたときめき。もしパートナーがその両方を抱えていたら、その変化に気づくことができるでしょうか。
違和感は、はっきりした証拠があるから生まれるとは限りません。だからこそ、気のせいだと飲み込む前に、自分の心が何に引っかかっているのかを見つめることも大切なのかもしれませんね。
おーちゃん