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「どうして給料が上がらないんですか?」学歴を誇る新入社員。人事に直談判した後に待っていた現実

私の後輩として入社してきたのは、難関大学を卒業した新卒社員。ところが彼は、入社直後から、学歴を理由に周囲を見下すような発言を繰り返していました。やがて、「給料を上げてほしい」と言い出し、同期にも同調を求め、会社に待遇の見直しを申し入れようとしたのですが……。

 

学歴を理由に指導を拒む後輩

私は指導係として、ある新卒採用の後輩を担当することになりました。初日に「今日から指導係を務めます。よろしくお願いします」とあいさつすると、彼は私を見るなり、「先輩はどこの大学出身なんですか?」と尋ねてきました。

 

少し唐突だなと思いながらも、「私は地方の大学を卒業した後、別の会社で経験を積んでから中途で入社したんだ」と答えると、彼はあからさまに表情を曇らせました。

 

「そうなんですね……。正直、難関大学を出た自分が教わる相手としては、少し納得できないです」

 

その言い方に驚きましたが、初日から感情的になるのはよくないと思い、私は「この会社では、学歴だけではなく、実務経験や日々の取り組みも評価されるよ。だからまずは、一緒に仕事の流れを覚えていこう」と、できるだけ冷静に伝えました。

 

しかし彼は、「自分は正直、最初から細かいことを一つひとつ教わる必要はないと思っています」と言い、指導を受け入れる姿勢はあまり見られませんでした。

 

私はその場で強く言い返すことはせず、彼の発言や態度について、必要に応じて上長にも共有しながら指導を続けることにしました。

 

給与への不満から始まった騒動

その後も、彼の態度は変わりませんでした。資料作成を頼むと、「この作業、もっと効率化できませんかね」と言うものの、具体的な改善案を出すわけでもなく、なかなか手を動かそうとしません。電話対応をお願いしても、「担当者が直接話したほうが早くないですか?」と、何かと理由をつけて避けようとするのです。

 

それでも、仕事に慣れるまではこういう時期もあるのかもしれないと思い、私はできるだけ丁寧に説明を続けました。

 

しかし、入社して3カ月ほどたったころ。少しずつ社内の雰囲気や基本業務にも慣れてきた時期に、彼が不満そうな顔で私のところへやって来ました。

 

「やっぱり納得できません。どうして自分の給料はまだ上がらないんですか?」

 

私は驚きつつも、「私は人事じゃないから詳しくはないけれど、新卒採用の初任給は、入社前に提示された条件通りなんじゃないかな。給与改定も、会社の評価期間や人事制度に沿って判断されるはずだよ」と説明しました。

 

すると彼は、「でも、入社して数カ月たてば、自分の能力を見て特別に評価されると思っていました」と言うのです。どうやら彼は、難関大学を卒業した自分なら、早い段階で同期とは違う待遇になると思い込んでいたようでした。

 

私はそれ以上、私の立場で詳しく説明するのは避け、「給与の相談なら、人事を通すといいよ」とだけ伝えました。そして「さあ、次の案件を一緒に確認しよう」と、業務の話に切り替えました。

 

 

1人で人事に申し入れた結果

それから数日後、彼は本当に人事との面談を申し入れました。後で聞いた話では、彼は同期たちにも「このまま新卒一律の扱いでいいのか」「一度、みんなで人事に意見を伝えるべきだ」と声をかけていたそうです。本人としては、自分が先頭に立てば、同期たちも同じように不満を持っていて、自分に続くと思っていたのでしょう。

 

ところが、実際に面談への同席を希望した同期は1人もいませんでした。むしろ同期たちは、「まだ仕事を覚えている段階なのに、待遇だけを求めるのは違うと思う」と冷静に受け止めていたようです。

 

人事との面談でも、彼の主張は通りませんでした。会社からは、給与は入社前に提示した条件に基づいていること、今後の評価は勤務態度や実績を見た上で判断されることが改めて説明されたそうです。

 

人事との面談後も、彼の不満は消えなかったようです。しばらくは出社していたものの、任された仕事へ前向きに取り組む様子はあまり見られず、上長や人事との面談も何度かおこなわれました。それでも本人の考えは変わらず、最終的に彼は「自分をちゃんと評価してもらえないなら辞めます」と、自ら退職を申し出ました。

 

正直、私も残念な気持ちはありました。難関大学を卒業していることも、自分に自信を持つことも、決して悪いことではないと感じていたからです。しかし、周囲から学ぶ姿勢や、任された仕事に向き合う姿勢がなければ、職場で信頼を得ることはできません。

 

退職後に届いた意外な連絡

それから数カ月後、彼から「もう一度そちらで働くことはできませんか」とメッセージが届きました。何度かやりとりをする中で、別の企業をいくつか受けたものの、退職理由をうまく説明できず、選考が思うように進んでいないことがわかりました。

 

けれど、再雇用の判断は私1人で決められることではありません。それに、以前の勤務態度や退職までの経緯を考えると、簡単に戻れる状況ではありませんでした。私は、「悪いけど、私の一存では決められないよ。再応募を希望するなら、正式な手続きを取ってほしい」とだけ伝えました。

 

しばらくすると、彼から「そうですよね。わかりました」と短い返信が届きました。

 

一方で、彼と同期入社した他の後輩たちは、失敗しながらも少しずつ仕事を覚え、互いに励まし合いながら成長していきました。

 

私が見ていて頼もしいと感じるのは、最初から完璧な人ではありません。わからないことを素直に聞き、自分の役割に向き合い、周囲と協力しながら前に進める人です。大切なのは、自分の力を過信することではなく、学び続ける姿勢なのだと改めて感じました。

 

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学歴やこれまでの努力は、その人の強みの1つになります。しかし、それだけで職場での信頼が得られるわけではないのかもしれません。どれだけ自信があっても、周囲から学ぶ姿勢や、目の前の仕事に向き合う姿勢がなければ、少しずつ孤立してしまうこともあります。今回のエピソードからは、社会人として成長していく上で大切なのは、日々の行動なのだと感じさせられました。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

※AI生成画像を使用しています

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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