義実家で楽しい焼き肉のはずが……「お義母さんやめて!」

体験者:Sさん(35歳)
先日、義実家で焼き肉をごちそうになったときのことです。
義母が「ほら。これちょうどいい焼き加減よ!」と、笑顔でお肉を私のお皿に分けてくれました。嬉しかったのですが……その手元を見た瞬間、私は思わず「お義母さんやめて!」と叫びそうに。
なんと、さっきまで赤い生肉を触っていたトングで、そのまま焼けたお肉をガシッとつかんでいたのです!
私が「あの、お義母さん、そのトング、さっき生肉を触ってたやつじゃ……?」と恐る恐る声をかけると、義母は「え? あらやだ細かいわねぇ!トング何本も使ったら洗い物が増えるじゃない」とニコニコ。
横にいた夫まで「そうそう、うちは昔からずっとこうしてたけど、誰も体調崩したことないし大丈夫だって!」と、まったく気にしていない様子。
家族がやってしまいがちな「トングの使いまわし」。実際のところ、どうなのでしょうか?
結論:1つのトングを使いまわすのはとっても危険!
「今までお腹を壊したことがないから」と油断して使いまわしがちですが、実はそのお肉、目に見えない食中毒菌が付着している危険な状態かもしれません……!
管理栄養士でライターの安達春香さんに、焼き肉時のトングの扱い方について解説していただきました。
ちょっとの菌で食中毒に!?トングを分けないと危ないワケ

最初は「生肉用」「焼けたお肉用」でトングを分けていたのに、気づいたらどっちがどっちかわからなくなることってありませんか?
正直いままで食中毒になったこともないし、別にどっちでも良いでしょ……と思う人もいるかもしれません。
でも、1つのトングを使いまわすのはとっても危険!
厚生労働省も注意喚起していますが、生肉には「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157)」という菌がついていて、ほんのちょっと体内に入るだけで腹痛や下痢などの症状が出てしまう場合があるんです。
これまで平気だった人でも、寝不足が続いていたり、仕事や家事で疲れていたりすると食中毒になることもあるので油断は禁物。
面倒に感じるかもしれませんが、生肉についている菌が焼けたお肉に移らないよう、トングは必ず分けてくださいね。
うっかり生肉用トングで取っちゃったらどうする?

「生肉用のトングで焼けたお肉を触っちゃった……」なんてときも、慌てて捨てなくて大丈夫!
食中毒菌は熱に弱いので、もう一度加熱すればOKです。間違えて生肉用で掴んでしまった場合は、網に戻して10秒ほど焼き直しましょう。
トングの使いまわしには気をつけよう
焼き肉はみんなでワイワイ楽しめる手軽なメニューですが、うっかり1つのトングを使いまわしてしまうと、思わぬ体調不良を招いてしまうかもしれません。
ちなみに今回エピソードを教えてくれたSさんによると、その後は義母にお礼を言いつつ、「もう少しよく焼きたいので」と網に戻し、しっかり加熱し直して食べたそうです。
トングの「生肉用」「焼き用」のルールはしっかり守って、安心で美味しい焼き肉を楽しみましょう。
※一部AI画像を使用しております。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。