良いことをしたとすがすがしい気持ちで出勤したサエコさん。その日の昼休み、同僚の茂木さんと訪れた定食屋で、泣き叫ぶ男の子を目にします。母親は周囲に謝りながら、慌てて席を立ちますが……。
考えるより先に行動する自称ヒーローのママ












男の子の母親が、注文した料理をほとんど食べていないことに気づいた茂木さんは、「声かけたら迷惑かしら」と気にかけます。
するとサエコさんは、「ちょっとヒーローしてくる」と席を立ち、母親のもとへ。「私が食べさせてあげる」と、半ば強引にフォークを奪い、男の子に食事を勧めたのです。
サエコさんが料理を食べさせると、男の子は泣き止み、母親も安堵してお礼を伝えます。ところがサエコさんは、「あなたが怖い顔をしていたから、子どもが食べなかったのよ」と言い放ち……。良かれと思って取った行動とその言葉が、かえって母親を追い込んでしまうのです。
困っているように見える人を前にすると、何かしてあげたいと思うこともあるでしょう。しかし、相手の意思を確かめないまま手を出せば、善意からの行動であっても、戸惑わせてしまうことがあります。
また、子どもが泣いたり食事を嫌がったりする理由は、その場面を少し見ただけではわかりません。自分の働きかけで状況が変わったとしても、それだけで原因までわかったとは限らないでしょう。
手を差し伸べるときは、まず相手の気持ちを確かめること。そして、目の前で見たことだけで事情を決めつけず、相手を責めるような言葉になっていないか、一度立ち止まって考えることも大切ですね。
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ミント
